横浜市薬剤師会の会長に就任した 坂本 悟さん 港北区在住 60歳
薬局を更なる地域密着へ
○…新型コロナウイルス感染症への対応が求められるなか17代目の会長に。「未知の状況だが18区の特徴を生かし活動を盛り上げていければ」と前を向く。新型コロナのワクチン接種は薬剤師一丸となり、地域から1日400人前後の薬剤師が各会場へ赴き薬液の調製を担当。現場での接点が増えた事で薬剤師同士の連携に期待を寄せ、住み慣れた地域で医療や介護等を受け続けられる「地域包括ケアシステム」の構築に意欲を燃やす。
○…市薬剤師会の理事を務め約30年。先日は県民功労者表彰を受け、周囲からの祝福に笑顔も。港北区内3店舗の薬局を営みながらもワクチン接種会場等を奔走する現在だが、会の活動は災害時の対策から公衆衛生までさまざま。「表舞台は少ないが薬剤師は縁の下の力持ち。職が認知され、目指す子どもが増えてくれたら」。薬局には薬学部実習生を受入れ、後進の育成にも注力。「国家試験に受かったと報告に来てくれると嬉しくて。やりがいを感じるね」
○…幼い頃から、薬局を営む父の背中を見てきた。当時では珍しい「相談薬局」として地域の人から頼りにされる姿に「人のためになる充実した仕事だなと」。小学生で薬剤師を志し、薬科大に進んだが、翌年に父が他界。薬局存続のため、継ぐまでの間を同業者らが助けてくれた。長年の活動にはそんな地域への恩もある。薬局には「道を尋ねる人から人生相談まで色々な相談がある」といい、先代の「昔ながらの薬局」の姿は今も心の中にある。
○…最近は1歳の孫との時間も楽しみの一つ。薬局を共に支える妻に加え、長男長女も薬剤師で意見交換も行う関係だ。薬剤師の資質向上・地域密着を両輪に据え、今後も会として地域貢献活動を活性化させていく。
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