若葉台地区内を循環するバス「コミュニティバスわかば号」が、3月14日から運行を開始した。旭区内で唯一運行しているコミュニティバスは、高齢化の進む若葉台の地域活性につながることが期待されている。
バスの運行が決定したのは昨年12月。高齢のため自動車の運転ができないなどの理由から、地区中央の商店会(ショッピングタウンわかば)へ買い物に行けない「買い物不便者」の支援を目的に始められた。
管理センターと商店会が運営
(財)若葉台管理センターによると、地区の人口は約1万6000人(2011年3月1日現在)。60歳以上は人口全体の60%を超えている。担当者は「交通手段を持っていない、徒歩で商店会まで来られないなど、外出が困難な高齢者はたくさんいる」と指摘する。
バスを運行するのは管理センターとショッピングタウンわかば。バスの維持、管理費等はすべて両者が負担している。
循環ルートは地区の外周を走る第1、3系統と内回りの第2、4系統の4つ。1台で運行している。各系統は1日7便、平日のみで運賃は無料。多い時は1日約90人が利用し、大半が高齢者だ。利用者の男性は「重い荷物を持っているときは特に助かる。無料だし、団地の入り口まで来てくれるので便利」と話している。
商店会活性につながるか
バスの運行に伴い、商店会に住民を呼び込むことで会の活性化も期待されている。近年は地区周辺にショッピングセンターが開店した影響などから、利用者は減少傾向だったという。商店主の一人は、「子育て世代や若者を取り込むイベントを企画して消費につなげなければならない。バス運行が集客アップのきっかけになってくれればいいのだが」と語気を強める。
ショッピングタウンの須田省二副会長は、「バスの存在を知らない人もいるので、今後も周知していくことが大切」としながら、「専門店へ足を運んでもらうことで、互いの関係が深まる機会になれば。買い物不便者への支援は、商店会でも積極的に取り組んでいきたい」と話している。
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