2009年から活動が始まった旭区民ミュージカルが4月、「旭レジデントシアターカンパニー”RISING(ライジング) SUN(サン)”」として生まれ変わった。ミュージカルなどを制作する傍ら、演劇を通して旭区の芸術文化推進や次世代アーティストの発掘、育成を目指す。
区民ミュージカルは旭区誕生40周年、横浜開港150周年を記念し、区民参加企画として誕生。旭区民文化センターサンハートを活動拠点に2年間、区内をはじめ大和市などで約30の舞台公演を実現してきた。
発足当初から舞台を手がけるフリー演出家の貝塚吉風さんは、「5年から10年かけて、ミュージカルをもとに地域劇団を立ち上げたい」と考えていたという。ミュージカルは昨年度までサンハートの指定管理者だった(公財)横浜市芸術文化振興財団が主催。しかし昨年管理者の変更が決定した。活動を続けるには「独立団体にならざるを得なかった」と振り返る一方、貝塚さんは「5年かかると思っていた劇団の設立を、2年でできる力があったということ」と自信をみせる。
メンバーは小学生からシニア世代まで60人。劇団名の「RISINGSUN(=陽は昇る)」は、旭区から世界へ文化芸術を発信していこうという意味を込めて名付けられた。
稽古場、運営費確保に課題
運営費用はメンバーからの年会費や月会費でまかなわれる。区からの助成金はあるが11月の舞台に多額の制作費用がかかるため、十分な予算確保は難しい。
場所の確保も課題の一つ。稽古は11月の本番に向け月5回、サンハートで行われているが、劇団によると「11月以降は未定」という。
劇団はまず区民への周知と、地域との連携を強化しようと旭区文化振興会に加盟。他団体との交流を深めていく。文化芸術イベントのプロデュースや学校公演、区民イベントへの参加、老人ホームへの慰問などボランティア活動も視野に入れている。
貝塚さんやメンバーたちは、「今年は勝負の年。積極的に地元に出ていき、一緒にできることがあれば何でも挑戦したい」と意気込んでいる。
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