県立希望ヶ丘高校(福島繁校長)陸上競技部が、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)県予選で男子総合5位、女子総合6位に入賞した。15人の部員が6月17日から千葉県で開催される関東大会の14種目に出場する。男女揃って入賞するのは12年ぶりの快挙だ。
5月中旬に開催された県予選では11人が入賞。岸一輝君(3年)はトラック競技や走高跳など8種目の結果の合計点を競う8種競技で5226点、柏木千明さん(2年)は走高跳で1・65mを記録し、優勝した。
岸君は今年1月、練習中に左太腿の肉離れに見舞われ、3週間の安静を強いられた。完治しないまま県予選を迎え、得意のトラック競技では関東大会出場を想定し、力を温存させた。「目標はインターハイ出場。関東では全力を出し切り、5500点を目指したい」
昨年の関東大会では1年生ながら8位という記録を出した柏木さん。しかし、インターハイ出場は6位以内が対象のため、惜しくも涙をのんだ。「インターハイは1・70mが入賞ライン。走り込みなど基礎を見直して本番までに跳べるようにしたい」と練習に励んでいる。
強豪校 復活へ
インターハイや国民体育大会など、これまで全国大会に多くの選手を輩出してきた同部。2008年には、国体の神奈川代表チーム跳躍コーチ兼監督や日本陸上競技連盟ジュニア部強化コーチなどの経歴を持つ福間博樹教諭(51)が顧問に着任。福間教諭が着任してすぐに目指したテーマは「強豪校復活」。「着任した時の生徒たちは、『伝統校』という意識はあったが『強豪校』という意識は薄かった」と福間教諭。まず取り掛かったのは荒れた専用グラウンドの整備。雑草の除去から走高跳のピット(着地するマット)整備など、部員の練習環境づくりに励んだ。指導方針は特に持たないが、「上を目指す」ことへの意識付けには重点を置いている。「人は思い描いたことを実現するもの。努力してやり抜く『心の力』を鍛えたい」
着任して3年。チームは今、最も良い状態だという。「これからもっと良くなりますよ」。名指導者の手腕に期待がかかる。
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