古くから全国大会などに多数の選手を輩出してきた県立希望ヶ丘高校陸上競技部。今年に入ってからも好成績が続いており、10月の山口国体にも3人の選手が出場、日本ユース陸上競技選手権大会でも3人の選手が入賞を果たしている。
山口県で10月1日〜11日に開催された国民体育大会(山口国体)には刈田真人君(3年・走高跳)、柏木千明さん(2年・走高跳)、藤沼朱音さん(1年・走幅跳、4×100mリレー)の3選手が出場し、刈田君が8位、藤沼さんがリレーで5位入賞を果たした。
夏の高校総体にも出場した刈田君は決勝で2・03mの記録を出し、念願の全国入賞を決めた。中学から走高跳を続ける刈田君が同校を志望したのは、同部顧問の福間博樹教諭の存在がある。国体の神奈川代表チーム跳躍コーチ兼監督や、日本陸上競技連盟ジュニア部強化コーチなどを務めてきた福間教諭のもとで「走高跳をやりたい」と思ったからだ。刈田君は「今、希望ヶ丘はすごく伸びているところ。次のステップという時に卒業してしまうのは残念だけど、これからの活躍が楽しみ」と今後は後輩たちの活躍を見守る。
次世代エースも続々
愛知県で10月21日〜23日に開催された、日本ユース陸上競技選手権大会には今村咲織さん(1年)が800mで8位、山口国体にも出場した柏木さんが走高跳で5位、藤沼さんが400mで4位に入賞した。
今村さんは「予選では積極的な走りができたけど、決勝では始めにスピードを落としてしまった」。藤沼さんは「体力増強が課題に見つかったので、来シーズンに向けて持久力をつけたい」と上位の記録を残しつつも、悔しさをにじませる。柏木さんも「出るだけじゃなく、自分の力を出し切ることが大切。夏のインターハイ(総体)ではトップ争いに加わりたい」と早くも次のステージを見据えている。
過去に神奈川県高校総体で男子3連覇など黄金期を築いたこともある同部だが、最近は総合より個人の成績が目立っていたという。だが、9月の県新人戦では女子総合優勝、男子総合5位とチームとしての実力も伸びてきた。顧問の福間教諭は「ようやく全国大会出場が当たり前になってきた。選手の意識も高まってきて良い傾向。今後は毎年誰かが全国優勝するくらいまでにしたい」と士気を高める。着任当時から掲げてきた目標「強豪復活」に着実に近づいているようだ。
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