旭区の2012年度の予算案がこのほど、まとまった。自主企画事業費は前年度比13・6%減の1億2619万3千円が計上された。
自主企画事業には31事業が組み込まれており、【1】支えあう「安心」づくり【2】環境実践まちづくり【3】いきいき元気なまちづくり―の3項目を掲げ、特に災害対策、高齢者支援、子育て支援に注力していく方針。
【1】の重点事業「災害に強い区づくり事業」は744万4千円を計上。東日本大震災を機に防災意識が高まっていることから、防災訓練をより実践的なものにし、さらに意識を向上させたいとしている。新規事業として組み込まれた「地域防災拠点のペット対策モデル事業」(35万4千)では9〜11月にかけて地域防災拠点2ヵ所で、ペット同行による避難訓練やしつけ教室の開催を予定している。
地球温暖化対策などを盛り込んだ【2】では、今年度から導入された「太陽熱給湯システム導入事業」(396万)を次年度も継続。次年度は市立保育園3園に設置する考えだ。
子育て関係では、【3】で「すくすく子育ち・親育ち応援事業」を重点事業として762万6千円を計上。こども家庭支援課では、親子が地域で孤立せず子育てができる環境をつくろうと、子育て虐待防止のための相談窓口を記載したリーフレットを配布する「子ども家庭支援相談PR事業」を新設するほか、発達障害児応援講座や地域育児教室など10事業を軸に支援に取り組む。
子育て支援事業の核となるのが、区と局で連携して行われる「市立保育所を活用した虐待予防モデル事業」(382万3千)。区内を5エリアに分け、エリア内で指定された保育所を地域全体の虐待予防の拠点として位置づける、区独自の取り組み。今回は鶴ヶ峰エリアがモデルに選ばれ、左近山保育園が拠点となる。
拠点には臨床心理士が配置され、保育士に助言を与えるほか、他の市立保育所や関連施設と事例や情報を共有することで地域一帯で虐待予防を目指していく。モデル事業全般のアドバイザーとして、児童虐待の専門家も配置される。同課は「地域の子育ての土壌がある保育所を活用して、ネットワーク強化を目指す。モデル事業を成功させて、区内全域に広げていきたい」と話している。
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