旭区版 掲載号:2012年2月23日号
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旭中央地区とコミバス 上 地域の足 守れ 検討会の努力実る

社会

「運行が待ち遠しい」と内田会長(左)と若松さん(2月14日、今川町内会館)
「運行が待ち遠しい」と内田会長(左)と若松さん(2月14日、今川町内会館)

 旭中央地区待望の、二俣川駅と鶴ヶ峰駅の区間を走るコミュニティバスの試験運行が、4月2日から始まる。事業者が決まらなかったり、ガソリンの高騰、東日本大震災などの影響も受け、準備期間は4年にわたった。

 同地区連合町内会長で、旭中央地区コミュニティバス等検討委員会の内田恒夫会長は「本当によかった。長い時間がかかって、地域の皆さんに忘れられてしまうかと心配したが、なんとかつなぐことができた」とほっとした表情を見せる。

 これは、横浜市が地域の交通手段を導入する取り組みを支援する「地域交通サポート事業」によるもの。旭中央地区は鶴ヶ峰駅と二俣川駅の中間に位置し、戦前からの今川町と、戦後山林が開発された四季美台からなる。農村地帯の山林を切り崩した斜面には住宅が多くあり、急な坂道が多いことが特徴だ。しかし、地区内には交通機関が通っておらず、住民らは自家用車や徒歩での移動を余儀なくされていた。

 同地区の高齢化率(総人口に対して65歳以上が占める割合)は22・4%(2010年3月時点)。高齢化が進んでいることもあり、長年コミュニティバスの運行を求める声があったという。検討委員会のメンバーで今回の事業に尽力した若松重孝さんの自宅は鶴ヶ峰駅に近く、さほど不便は感じていない。しかし、6年位前から始めた小学生の下校時のパトロール活動の中で、タクシーを使って駅に向かう人や大変そうに坂道を登る人を見てきた。「90歳位のおばあちゃんとよく話していたんだけど、だんだん見かけなくなってね。足がないばかりに、引きこもってしまうのを防ぎたかったんだ」。2人は4年の間にたまった膨大な資料を眺めながら語った。

 本格運行するには採算をとらなければならない。事業者の二重(ふたえ)交通株式会社(本村町)によると、採算をとるには1日最低130人の乗車が必要だという(料金は一律300円)。今回のバスは9人乗りのワンボックス車両。横浜市道路局担当者は「路線バスと違い、ワンボックス車両は自家用車と間違えられやすい。まずは周知させることが必須」と話す。09年に本格運行が開始した戸塚区小雀地区も旭中央同様ワンボックス車両。こちらも周知が課題で、試験運行をしていることを知らなかった人もいたという。だが、同地区では現在も当初の目標1日200人には満たないが、平日で1日平均約170人の乗車があり、運行は継続されている。「バスを継続させるには地域の方の努力が必要で、日常的に乗ってもらうことが大切。地域にバスを走らせることは容易ではない」と指摘する。

 4年前、事前にとったアンケートでは約4割が「バスを利用したい」と回答したが、その「利用したい」の度合いは実際に始まらなければわからない。旭区役所の担当者は「試験運行は旭中央地区の方々が真剣に取り組んできたからこそ実現できた。地域の足として大事に使ってもらい、バスを支えてほしい」と話した。

―(下)に続く
 

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