満23歳以下の技術者が全国から集い、腕を競う技能五輪全国大会(中央職業能力開発協会主催)。第49回大会が昨年12月16日から19日に静岡県で行われ、旭区出身の岩橋瞳さん(22)=専修学校日本菓子専門学校・助手=が洋菓子製造で金賞を受賞した。
今大会には電子技術、機械、サービス・ファッションなど40職種に約千人が参加。洋菓子製造には23人が出場した。
競技は3つの課題作品を7時間以内に作るというもの。アーモンドをすりつぶして半固形状にし、人形や動物をつくる「マジパン」3種3体ずつと、チョコレートムース主体のケーキ「アントルメショコラ」2台、あめ細工「ピエスモンテ」。デザインや味(アントルメ)、作業の段取り、衛生面などが評価対象になった。
「企画にデッサン、練習―と、準備が基本」。前回大会では金〜銅に続く敢闘賞だった岩橋さん。朝7時には学校入りして授業に備える毎日だが、合間を縫って約半年間かけて準備に力を注いできた成果だ。
「喜ばれたい」が軸
「おいしいって言われるのが嬉しくて」。昔からクッキーやマドレーヌ、誕生日ケーキを作っては、家族や友人に食べてもらうのが好きだったという。地元の市立万騎が原中、県立松陽高(泉区)を経て、「少人数制が魅力だった」と専修学校日本菓子専門学校(世田谷区)へ。2年間学んだ後、洋菓子教師の助手として同校に就職した。
「学生の成長する姿を見られるのがやりがい」。授業のサポート役として2年を過ごし、手応えを感じる日々。「ゆくゆくはプロのパティシエが集うジャパンケーキショー(全国大会)に出たい」と夢をふくらませる。コンセプトは、昔も今も「自分が食べておいしいものを作り続ける」。
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