神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 掲載号:2012年3月8日号 エリアトップへ

2月に研修協議会を開いた旭保護司会の会長 松永 立子さん 今川町在住 72歳

掲載号:2012年3月8日号

  • LINE
  • hatena

間違えても、チャンスはある

 ○…罪を犯した人や非行に走ってしまった少年の立ち直りを支える保護司。旭区では現在43人の保護司が社会復帰するためのサポートをボランティアで担っている。更正保護の方法はその人それぞれ。時には再び犯罪に走るケースもある。それでも、「軌道修正できる希望は誰にでもある」と保護司の仕事を続けてきた。「社会に復帰させるのが私たちの使命」。顔がきりっと引き締まる。

 ○…保護司になったのは19年前。民生委員などを務めていた人望からか、地域の推薦を受けたのがきっかけ。保護司の仕事は保護観察を受けている人と月2回ほど面接を行い、指導や助言などを行う。「思春期は万引きなど一過性の場合もある。どう対処したらいいかわからないときもあるけど、正しい道へ導きたい」

 ○…これまでの担当は、もう数え切れない。更正後も年賀状などで交流が続いている人も。そのうちの一人に、印象深い女性がいる。当時58歳の彼女は身なりもきれいで、一見犯罪とは縁遠そうな人だった。そんな彼女が犯した罪は、万引き。夫から受けたDVのストレスを万引きで発散していたという。「彼女、面接のたびに涙を流してた。辛さを打ち明けられる人がいなかったのかな」と振り返る。冷静そうだが、一つひとつの言葉に重みがある。そんな人柄が、本音を引き出すのだろうか。その彼女も更正し、今ではヘルパー2級の資格を取得し、安定した生活を送っているそうだ。

 ○…自宅では生け花と書道の教室を開いている。書道は師範の腕前。やりがいを感じている保護司の仕事でも、どうしようもないこともある。そんな時、生け花や書道がいい気晴らしになっているという。保護司の定年まであと4年。残された時間でやりたいことは後世の育成。「あまり知られていないので、もっと知ってほしい。そして地域全体で支えてあげたい」。どんな人にもチャンスはある。そう願っている。
 

旭区・瀬谷区版の人物風土記最新6

寺澤 慶さん

左近山団地の学生団体「サコラボ」の代表を4月から務める

寺澤 慶さん

旭区左近山在住 22歳

4月18日

村田 浩一さん

25周年を迎えるよこはま動物園ズーラシアの園長を務める

村田 浩一さん

旭区上白根町在勤 71歳

4月11日

朝木 秀樹さん

横浜隼人中学・高等学校の校長に4月1日付けで就任した

朝木 秀樹さん

阿久和南在勤 61歳

4月4日

真山(さのやま) 英二さん

一般消費者向けのセミナー「失敗しない老人ホームの選び方」の講師を務めた

真山(さのやま) 英二さん

二俣川在住 50歳

3月28日

乾 充さん

4月1日付で横浜市旭区民文化センター・サンハートの館長に就任する

乾 充さん

二俣川在住 60歳

3月21日

志澤 希久子さん

古着や古布をリサイクルするファイバーリサイクルネットワークの副代表を務める

志澤 希久子さん

今宿在住 85歳

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 7月20日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook