5月21日午前7時半ごろ、首都圏で173年ぶりに観測される「金環日食」。観測の適地とされる旭区でも、金環日食を機会に地域を盛り上げようと関連イベントを企画。区内事業所がオリジナルのお菓子やパンを販売するなど、まちおこしにつなげる動きも見られる。
金環日食とは、月が完全に太陽を遮り、太陽の光がリング状に見える現象のこと。旭区ではリングを最も美しい状態で見ることができる「中心食線」が通るため、観測地に適している。中心食線は市内ではほかに、緑区や瀬谷区、都筑区、港北区を通過する。
旭区では昨年12月から職員有志による「旭区金環日食プロジェクト」を設立。金環日食を機に旭区の名物をつくろうと、3月には区内事業所に金環日食や旭区のマスコットキャラクター「あさひくん」にちなんだお菓子やパンのアイデアを募集。87事業所に声をかけた結果、果物の金柑を使用したものや、あさひくんをかたどったものなど7事業所が商品を考案。4月21日より各店舗で販売されている。
ココロット鶴ヶ峰内の「イタリアントマトカフェジュニアベーカリー」では、同店スタッフの羽鳥道子さんが、太陽がリングに見える状態を表現した「キンカン日食ブレッド」を考案。「地元のお客さんにぜひ味わってほしい」と羽鳥さん。同商品は1個140円、5月21日まで販売する。
そのほかは以下の通り。パンの国麦穂の香(川島町)、億万両本舗和作(中白根)、ラ・フルール・ド・ポム(白根)、ハーモニーカンパーニュ(市沢町)、社会福祉法人白根学園社会就労センターのぞみ(鶴ヶ峰本町)、四季の和菓子石井菓子舗(都岡町)。販売期間は各店舗で異なる。詳細は区企画調整係【電話】045・954・6026へ。
小中学校でも観測
観測日当日は、区内の25小学校、10中学校でも登校時間を早め、観測を予定。区では合計2787個の日食眼鏡を無料配布する。観測後は、児童らに川柳や書道、絵日記などの作品を製作してもらい、区内に展示する予定だという。区担当者は「学校単位で地域とともに観測するなど、関心が高まっているように感じる。この地域の盛り上がりを大切にしていきたい」と話していた=中面に関連記事(日食、「ぜひ体験を」)。
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