旭区政運営方針 子育て、高齢者支援に力点 50事業に重点4項目
旭区は2012年度の区政運営方針を、5月9日に発表した。「『安心』『健やか』『ふるさと』旭」を基本目標に掲げ、50事業(区局連携2事業含む)に取り組む。
基本目標達成に向け、【1】支えあう「安心」【2】「健やか」な みらい【3】「ふるさと」感じるつながり【4】自然にやさしいまち―の4本柱を中心に事業を展開。それらを実践するため区職員は、「つながり」「共感」「現場主義」を掲げ、区民に信頼される”チームあさひ”で取り組んでいく。
今年度の重点事業は4つ、主な新規事業は2つ。重点事業の一つ「高齢者と地域のつながりづくり事業」では、高齢者が地域から孤立しないよう、周囲とのつながりを保ちながら安心して暮らせる地域づくりを支援。そのため、地域の特性に合わせたまちづくりを提案するアドバイザーを区内の1、2ヵ所に派遣する。これは昨年度始まったもので、昨年度は区内1ヵ所にアドバイザーを派遣した。
担当の高齢・障害支援課は「幅広い世代がつながり、今後のまちづくりを考えていくことが大切。それが結果として地域の見守りにつながれば」と話している。
養育支援強化モデルも
今年度新規事業の一つ「市立保育所を活用した養育支援強化モデル事業」は区と局が連携して取り組む、旭区独自の事業。親子を孤立させず安心して子育てができる地域づくりと、子育て支援者の専門性向上や関係機関のつながり強化を目指し、養育支援の強化や虐待の予防、早期発見につなげたい考えだ。
モデル事業は区内を5エリアに分け、エリア内で指定された保育所が地域全体の子育て支援者や地域間のつなぎ役として位置づけられている。
事業のモデルは鶴ヶ峰エリア。中心園の左近山保育園には週2回、臨床心理士を配置し保育士への助言や研修を行うほか、事例や情報を共有することで地域全体で虐待予防に取り組んでいく。また児童虐待の専門家がモデル事業全般への助言や臨床心理士への指導を行うほか、保育士や子育て支援者への研修にも力を入れる方針だ。
こども家庭支援課は、「臨床心理士から保育士に対して専門的なアドバイスができるので、保育士からの期待は高い」と話す。また「さまざまな人の関わりがあることで、周囲の気づく目が広がる。プラスの要素をたくさん設けることで、子育ての支援ができれば」としている。
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