本拠地・横浜文化体育館で、ビーコル・ブルーが躍動―。プロバスケットボール男子、bjリーグ東カンファレンス(地区)のプレイオフ準決勝が5月10日、11日に行われ、シーズン2位の横浜ビー・コルセアーズが同3位・秋田を2勝1敗で下し、東の決勝戦に駒を進めた。新参入のチームが決勝進出するのは、リーグ東西制の導入後で初。19日に東西の頂上戦、20日にはリーグ王者決定戦が有明コロシアム=東京都=で開催される。
東10チーム、 西9チームによるbjリーグの東地区に新参入した横浜。昨年10月から4月末までのレギュラーシーズンを31勝21敗、2位の好成績で終え、プレイオフ出場権を獲得した。プレイオフは東西で3位と6位、4位と5位のチーム同士が第1ステージの2試合を戦い、勝者が東西の1、2位チームと準決勝を戦うという流れだ。
2日間、2試合制で行われた東・プレイオフ準決勝の初戦は、横浜が86―74で秋田ノーザンハピネッツに勝ち、先手を取った。シーズンでは4戦全勝と相性のいい相手に、リバウンドを支配。得意のディフェンスが機能し、効果的に得点して主導権を握った。
今季ホーム最終戦となった翌日の第2戦は、横浜文化体育館に2120人の観客を集めた。勝てば決勝進出という重圧の中、動きに固さが見られた横浜は秋田に終始ボールを支配され、序盤から苦しい展開に。35―36で迎えた後半・第3クオーター以降も横浜は決定力を欠き、69―82で敗戦。決勝出場権の行方は同日、前後半5分ずつの決定戦に持ち越された。
「短時間で気持ちを切り替えられた」とレジー・ゲーリーヘッドコーチが振り返るように、決定戦では本来の攻撃リズムを取り戻して加点。シーズン最優秀選手のジャスティン・バーレル選手が12得点を挙げ、18―15で接戦を制した。
この日は林文子横浜市長も応援に駆けつけ、「チームの決して諦めない気持ちと、会場の一体感に感動した」と健闘をたたえた。主将の蒲谷正之選手=白根・横浜商大高出身=は「いいコーチやフロント、チームメートに恵まれてここまで来られた。結束力を感じる」と喜びをかみしめた。
ポイントガードとしてチームの司令塔を担ってきた山田謙治選手=中希望が丘在住=は、「自分がもっと指示を出しながら、試合をコントロールしないといけない」と課題を指摘。「今日は(東希望が丘)ミニバスの後輩や(南希望が丘)中学校の先輩をはじめ、大勢の応援の中で試合ができて嬉しかった。決勝では細かいミスを減らして、役割を果たしたい」と語った。
廣田和生代表はチーム初年度を振り返り、「中盤は(選手の)けがで悩まされたが、復帰後は調子が上がっていった。ディフェンスを中心にしたゲーリーHCの哲学が、チームに浸透してきたのも大きい」とコメント。平均失点をリーグ1位の72・8に抑えるなど結果を残し、シーズン最優秀コーチに選ばれたゲーリーHCの功績をたたえた。
東西の決勝戦は19日に行われ、横浜はリーグ連覇中の浜松・東三河フェニックス(東1位)と戦う。勝者は翌日のリーグ決勝に進み、敗者は3位決定戦に回る。
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