旧ひかり小 プール跡地に新園舎 保育所「土と愛第二」 定員拡大へ
旧ひかりが丘小学校=上白根町=の敷地内にある「土と愛子供の家保育所第二」の定員拡大に伴い、小学校のプール跡地に新園舎が建設される。園舎は来年4月に開所。定員は30人から60人(予定)に拡大される。
土と愛子供の家第二は2003年、土と愛子供の家保育所=上白根=の分園として開所した。定員拡大の決定は今年4月。プール解体工事は5月に始まった。
プールはいったん更地にしてから、同園を運営する社会福祉法人土と愛に貸し出される。新園舎は約1千平方メートル、園庭や園門、駐車場も設置される予定で、園舎は9月ごろから建設される。
小学校の敷地内に保育所があるのは市内で5カ所。旭区は、ひかりが丘と若葉台の2カ所に設置されている。小学校で余っている「余裕教室」を利用したものだが、小学校が廃校になったのはひかりが丘が初めてのケースだという。
横浜市によると、旧ひかり小の利用について地域住民らと意見交換を行ったところ、地域からは「保育所を残してほしい」「地域の子どもを増やしていきたい」という声があがったという。また保育所への入所待ち児童がいることや、市が待機児童対策として保育所整備を進めていることなどから双方のニーズが一致し、今回の定員拡大が決定した。
横浜市の待機児童数は今年4月1日時点で179人、対前年比で792人減少しているという。しかし、保育所への入所申込数は年々増加しており、今年は4万5707人。対前年比で1613人増加している。市こども青少年局は「働きたいという母親が増えており、認可保育園に入れたいというニーズも増加している。働きながら子育てできる環境を整備するのは急務」と話している。
旧ひかり小の後利用調整委員会のメンバーで、旭北地区連合自治会の星野耿会長は「保育所は地域で子育て支援をする我々にとって、とても重要な場所。今後の支援充実を一緒にできれば」としている。
跡地利用は検討中
旧ひかり小は現在、コミュニティハウスや体育館、グラウンドを地域住民らが利用。昨年4月からは市や区担当者、地域住民らで「後利用調整委員会」を開催し、今後の活用方法の話し合いが進められている。
民間事業者から土地、建物の活用アイデアを募集する「サウンディング型市場調査」もモデル事業として行われたが、旭区担当者は具体的な活用方法について、「まだ検討中」としている。
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