留学生が地域と交流できる環境をつくろうと、地元有志がNPO法人設立の準備を進めている。8月18日には、神奈川県国際研修センター=中尾=に入居する中国の留学生に、地域と交流を深めてもらおうと、二俣川地区連合自治会の盆踊り大会への屋台出店をサポートする。
今秋に向けてNPO設立を目指すのは、同連合自治会で役員を務める佐藤和也さん=写真・後列中央=と中村和弘さん=同・後列左。佐藤さんは国際交流に関心があり、中村さんは都内で日本語教室の講師を務めていることから、地域に国際交流できる場をつくろうと意気投合。今春から設立に向けて活動してきた。
NPOでの活動内容としては、日本語を話せない留学生に対する日本語教室の開催や、地元の商店での日本文化体験などを考えているという。「留学生が地域と交流することは、街の活性化にもつながる。国際交流を含めたまちおこしにつながれば」と佐藤さん。中村さんは「日本語を学んでも、使う場所がないと意味がない。地元にその場をつくりたい」と展望を語る。
神奈川県国際研修センター(小畑けい子所長=写真・前列右)は海外技術研修員や、県内の大学に通う外国人留学生の研修施設で、地域との国際交流を行う場でもある。小畑所長は「留学生は学業とアルバイトで忙しく、それ以外の関わりが薄くなりがち。日本を理解してもらうことは、日本での就職のメリットにもなるのでは」と期待を込める。
盆踊り大会では、5人の留学生を中心に冷麺の屋台を出店する。メニューなども学生らで決め、冷麺のソースは中華ソースとジャージャー麺のソースの2種から選べるなどの工夫も。明治学院大学の楊(ヨウ)維加(イカ)さん(27)は「学校でもなかなかコミュニケーションをとる場は少ない。もっと地域の人と交流したい」と意欲的だ。同連合自治会の内田恒作会長は「地域に関心を持ってもらえることはうれしい。今後も協力していきたい」と話していた。
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