ひらめきで生活便利に 若葉台の栁舘(やなぎだて)さん アイデア品続々
若葉台団地内にあるくぬぎ集会所では、館内のあちこちにちょっとした工夫が見られる。
仕掛け人は住民の栁舘重一さん(77)=写真。設計開発の個人会社を営む栁舘さんは日ごろから発明品に頭を巡らせている。同団地内で結成した老人会「寿会」ではお酒の席で、栁舘さんの試作品についてメンバーが意見を出し合うこともあるという。
3年前に考案したのは、トイレットペーパーホルダーをスライドできる「スライダー」。通常、真横に固定されているホルダーを自分の方へスライドさせることで、無理なくペーパーがとれると好評とのこと。集会所に設置して以来団地内でも普及しており、栁舘さんが作り方を教えることもあるそう。また、給湯室の流し台も車いすの人が水を楽に出せるよう、前面に操作レバーを設置。これは、車いすを利用していた母親の意見からひらめいた物だ。
「自分が生活していて、『こういうのがあればいいな』というものを考えてるんだ。次は両方から履けるスリッパを考えているよ」。発想の転換でより使いやすいものに。栁舘さんの開発はまだまだ続く。
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