来年60周年を迎える美容研究「水曜会」の会長 澤山 信太郎さん 中希望が丘在住 53歳
「親心」あれば 水心あり
○…2年ぶりに美容コンテストを復活させる美容研究「水曜会」。体育館で開催されてきた同コンテストだが、今回は趣向を変え、クイーンズスクエア横浜というオープンな場所を舞台に。「水のように清らかで、とどまることなく変化する」。美容師のあるべき姿が同会名の由来。会長となり2年目の今年、「一生懸命頑張っている子たちを、もっと表に出してやりたい」。親心にも似た熱い思いを原動力にイベントを盛り上げる。
○…美容師というと一見華やかに思われがちだが、現実は厳しく、そのギャップのために半数は3年で辞めてしまうという。それでも、以前分校長を務めた美容師訓練校「ピース・アカデミー」保土ヶ谷分校では、ひたむきな学生を多く見てきた。特に印象深かったのは、白血病の父をもつ学生が「父と競争してるんです。私がお父さんの髪を切れるようになるのと、お父さんの病気が治るのとどっちが先か」と語ってくれたこと。頑張る若者の力になりたいとの思いを一層強くした。
○…岩手県に生まれ、小学校1年生から瀬谷区で育った。現在の店「Be-1」は、1989年に中希望が丘で開店、10年ほど前に今の東希望が丘に移転させた。若いスタッフには「技術と接客がワンセットで必要。どちらが欠けてもいけない」と指導。「最初はお客さんからコミュニケーションを教わったようなもの。だからこそ、謙虚さと感謝の気持ちを大事にしたい。好きな言葉は『おかげさまで』ですね」。今でも初心を忘れない。
○…妻の加代子さんは中希望が丘の美容室「Windy」の店主。「パワフルなんですよ」と評し、「そっちがそうくるなら、といつも刺激をもらってます」。良きパートナーであり、良きライバルだ。頭の中は常に美容のこと。自身の夢も、「いつしか店のスタッフに店を持ってほしい。それで、一杯やりながら思い出を語れたら楽しいだろうな」。少し先の未来に希望を馳せる。
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