「3年生の今年を集大成に」。そう誓う県立横浜旭陵高校=上白根町=ゴルフ部・部長の田澤大河君(17)と、山田大晟(たいせい)君(17)の2年生コンビ。12月26、27日に千葉県で行われた関東高校ゴルフ選手権冬季大会(男子)で山田君は2位、田澤君は22位タイに輝き、3月の春季全国大会への出場を決めた。最後の舞台になる夏の大会を見据え、一層のレベルアップを目指す。
143人が出場した関東大会に、旭陵高からは2年の土屋利之君と小松拓夢君、1年の竹内巧君を含む5人が出場。山田君と田澤君は、全国出場権が得られる40位タイ以内に食い込み、春の舞台に駒を進めた。
1年生で全国大会に出場するなど、豊富な試合経験を持つ山田君は、県予選にあたる昨年11月の関東高校ゴルフ選手権秋季大会・神奈川大会で優勝。17番ホールではホールインワンを決め、2位と5打差の70打で勝利を飾った。顧問の高橋克司教諭(51)も「県大会では10年来見たことがない」と大技に舌を巻く。
パーを取るためのコースを1ホールずつ考え、自分のペースで攻略していくのが「山田流」だ。12月の関東大会初日では強風の中、大崩れせず耐えて3位をキープ。2日目はグリーンが凍結する中、ミスも出たが2位の座をつかんだ。「悔しいけど精いっぱいやった結果。改善点が見つかったことは収穫だった」と冷静に振り返る。
「大会初日にいい順位にいることが大前提。今まで通りパープレーを軸に、2日目以降で優勝争いができるようにしたい」。全国制覇に向けて、余念はない。
◇ ◇
昨年6月に3年生が引退し、部長に就任した田澤君は、今回が初の全国挑戦だ。「安定感が増して、昨秋からかなり伸びている」と、成長ぶりに高橋教諭が太鼓判を押す。平均300ヤード近い飛距離と引き換えに、安定感のなさが課題だったが、球筋を変えることで克服の糸口をつかんだという。打球が左方向に切れ、飛距離が出やすい「ドロー」から、右方向にスライスする「フェード」にティーショット(1打目)を切り替えたことが主な要因だ。
田澤君の全国での目標は、60位タイ以内で2日目を終えて決勝ラウンドに進み、夏の関東大会のシード権が得られる最終日80位タイに入ること。「調子が良くても好スコアが出るわけじゃない。難しいけどそこが面白い」と笑顔を見せる。
何よりもゴルフが好きで、将来はプロを目指す2人。良きライバルとして、互いに競争意識を持ち続ける。
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