一車線しか通行できない道幅の狭さから、今宿地区で要望されていた、水道道にかかる前山橋と今宿橋の道路拡幅工事。1月下旬に工事が終了し、2月14日には開通式が行われた。長年の懸案が解決され喜びの声があがる一方、交通量増加や速度超過を心配する見方もある。
今宿東町・旭土木事務所付近にある前山橋とゲオ今宿店付近の今宿橋。両道路の道幅は約3・2mしかなく、交互通行しかできないため、長年地域から拡幅を求める声があがっていた。拡幅後は車道は約7mの2車線になり、両側には約2mの歩道も整備され、全幅約11mになった。
工事用に設置され、もともと仮設道路だった水道道。地域住民からの要望で一般道として開放されたが、道幅の狭さは地元でも問題視されていた。2007年に事業計画化され、工事が進行。同事業は水道局や道路局など管轄が複数に分かれており、各機関の調整を要するほか、民家と隣接していることなどから難しい工事と言われてきた。
昨年3月から8月には車両通行止めの規制をかけ、1月下旬に両橋の工事が完成した。
昨年まで今宿地区町内会自治会連合会の会長だった長谷川謙治さんは、88年に就任した当時から、両橋の狭さを懸念していたという。「大きな事故はなかったが、危ない場面は多く見てきた。特に今宿橋にあった歩道は狭い上に階段があり、ベビーカーなどが通るにはとても危険だと感じていた。広い道に整備され、ほっとしている」と完成した道路を前に語った。
交通量増加に不安の声も
2月14日に開かれた前山橋・今宿橋拡幅事業開通式には同会の栗原郁夫会長をはじめ、濱陽太郎旭区長、市会議員ら関係者が出席。栗原会長は「長谷川前会長が長年尽力してきた前山橋、今宿橋の拡幅事業が完了し、心よりうれしく思う。子どもや高齢者にもやさしい歩道もでき、素晴らしい道路になった」とあいさつ。その後、前山橋でテープカットが行われた。
完成の喜びに沸いた式典だったが、同時に心配されたのが、交通量の増加と速度超過。栗原会長は「車が流れるようになったので、台数やスピードが心配。今後はガードレールの設置なども考えたい」と話した。
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