中国からの黄砂などの飛来で注目が高まっている微小粒子状物質「PM2・5」。その測定器が3月27日、区内で初めて市立鶴ヶ峯小学校に設置された。4月1日午前0時から1時間ごとのデータが測定され、速報値が市環境創造局のホームページ上で公表されている。
PM2・5とは、大気中に浮遊する粒子のうち、粒径2・5マイクロメートル(0・0025㎜)以下の物質のこと。自動車等の排出ガスや工場の煙などに含まれ、粒子が小さく肺などの奥深くまで入り込みやすいため、呼吸器系などに疾患を起こすことが懸念されている。
国内では2009年9月に環境省により環境基準が定められ、これに対応して市内でも3年前から測定を開始。10年度と11年度にそれぞれ3カ所の測定局を設置した。12年度は新たに旭区と都筑区に測定器が設置され、PM2・5の測定局は市内で8カ所となった。13年度は栄区1カ所にのみ設置予定だったが、林文子横浜市長は市内18区全区での測定開始を13年度中に目指している。
鶴ヶ峯小には大気の状態などを把握するための「一般環境大気測定局」が80年から敷地内に設置されているため、PM2・5の測定も同所で行われることになった。一般測定局は市内に20カ所あるが、区内では唯一となっている。コンテナの中に器材が入っており、それにより二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などの大気中の公害物質を常時測定してきた。今回設置されたPM2・5の測定器は、重さ約80kg、高さ約5m(採取口含む)。
市環境創造局環境管理課の担当者は「中国からの黄砂などで社会的にPM2・5が注目を集めている。設置は以前から計画されていたのでタイミングよく情報提供できるのはよかった。正しい情報によって市民の安心につながれば」と話している。
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