昨年11月、女子ソフトボールU19(19歳以下)日本代表チーム選手に最年少で選出された、強豪・県立厚木商業高校3年の山口唯さん(17)=市立鶴ヶ峯中出身。7月1日から7日にカナダで行われる、第10回世界女子ジュニアソフトボール選手権大会に出場する。
「勉強のつもりで行け」。厚商ソフト部、宗方貞徳監督(50)から声がかかり、臨んだU19代表選手選考会(静岡県)。全国各都道府県のソフトボール協会支部から推薦された67人が参加し、3日間の実技選考で代表17人の一員に選ばれた。
メンバーは大学生と社会人で、高校生は山口さん一人だ。「周りはみんなうまい人ばかり。技術だけじゃなく、代表を背負う自覚を持っている」。ボールは高校のゴム製と違い、代表では皮製を使うなど課題もあるが、平常心で挑み続ける。
原点は「野球一家」
中学生チームで指導歴のある父・博且(ひろかつ)さんと野球少年の兄2人に囲まれ、就学前から野球にのめりこんでいた山口さん。少年野球チームの今宿東キングローズを経て、鶴ヶ峯中学校ソフト部へ。厚商高では1年から公式戦に出場し、高校総体2連覇を経験している。
代表チームでの守備位置は主に外野と一塁手。打撃面では「コンパクトに振り、確実にワンヒット(単打)を狙う」という。代表のヘッドコーチでもある宗方監督は「つなぎ役の打者として、場面に応じたバッティングができる」と評する。
女子U19代表は1981年以降、4度の世界一を果たしている。前回大会では宿敵アメリカに敗れ、準優勝。今大会はアメリカの3連覇を阻止し、王座奪還を狙う挑戦者の立場だ。
4月3日から3日間、戸塚区で最初の強化合宿を終え、本大会直前の6月末に群馬県で最後の合宿に臨む。「少しでもチームに貢献できるよう、見つけた仕事は全部こなす」と山口さん。厚商として総体3連覇が懸かる高校最後の夏。海を越え、日の丸を背負う。
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