公益社団法人 保土ケ谷法人会の会長に就任した 河原 隆子さん 中区在住
女性の力、しなやかに
○…旭区、瀬谷区、保土ケ谷区の企業経営者が、オピニオンリーダーとして、より地域に密着した存在になれるよう支援している「保土ケ谷法人会」。現在約２７００社が加盟する同会の新リーダーは「モットーは『しなやかに、女性らしく、前向きに』。これまでの活動の流れを大切にしながら、法人会に少しでも新しい風を吹き込めれば」と、抱負を語る。
○…アベノミクスの成長戦略の中には「女性の力を」という文言が度々登場しており、さらに県の法人会の会長まで務めた前会長も在任中、不況打破に向け常々「ウーマンパワー」の可能性について言及してきた。そんな期待を具現化する存在だけに、手腕に注目が集まるが、現段階では、焦りはどこにも見られない。他の法人会も直面している会員数減を食い止めるべく、自ら率先して模範を示す一方、３区でそれぞれ行われている会合にも積極的に出席。より顔の見える関係づくりに着手するなど、徐々であるものの着実にリーダーシップを発揮しつつある。
○…父親の後継として、陸送会社の社長に就いたのが約30年前。その際、自らに課したのが「どんな事でも10年間は下積みに徹する」という掟。これを忠実に守り、会社経営も一気に先頭に立つ事はせず、周囲との調和を図りながら自分の特色を極力抑えるスタイルに終始したという。こうした配慮が奏功し事業は着々と成長。前出のモットー「しなやかに」を実践するエピソードには、厳しい社会の波を乗り越えてきた神髄が隠れているに違いない。
○…現在は法人会のほか、商工会議所などでも要職を務めており、スケジュールは多忙を極める。それでも「ポジティブに取り組んでいますよ」と全く苦にしていないどころか、むしろ楽しんでいる様子。持ち前の積極性を活かし、どんな事にも懸命に取り組んできたその姿勢で、今後地域をどの様に盛り上げていくのか、今から楽しみだ。
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