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旭区版 掲載号:2013年9月19日号 エリアトップへ

活動21年目のボランティア団体「今宿東町老人昼食会」の代表 深井 テルさん 今宿東町在住 93歳

掲載号:2013年9月19日号

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「余った時間」誰かのために

 ○…65歳以上の1人暮らしと75歳以上の高齢者を対象に、配食と会食のボランティアを続けて21年。月1回の昼食会には一度に約100食を用意する。「何もないと高齢者は閉じこもりがち。皆で食事をしたり、食事を届けたりすることが一つのつながりになる」。孤立を防ぐため、人のために始めたことだが、「毎月楽しみにしてもらえてるって聞くと、やっぱり嬉しい」。はきはきと明かす。

 ○…昼食会は1984年に連合町内会単位で始められたが、会場が確保できず継続が難しくなっていた。「このまま消しちゃいけない。せっかくの場所なんだから」。民生委員として地域を回っていた70代前半。規模を縮小して町内会で代表となり、活動を再スタートさせた。「参加者、ボランティア、みんな一緒に年を重ねてきた」。現在は約40人のメンバーをまとめる。

 ○…生まれ育ったのも今宿。子どものころは自宅から都岡小学校までの約1Kmの間に家は3軒ほどで、他には畑しかなかった。毎日作文の添削をしてくれる担任の先生に憧れ教師を目指すが、中区の師範学校では都会との学習レベルの違いに驚かされた。教師になると「若いころは、おっかない先生だったと思う。田舎の教育を変えたくて必死だったのよ」。15年間勤めた都岡小での教え子は近所に多く、昼食会の参加者の中にもその姿がある。「未だに先生って呼ばれるの」。鬼教師の姿は想像できない穏やかな笑顔を見せる。

 ○…当時少なかった女性校長を9年間務め、その傍ら女性教員の地位向上のために団結して奔走したことも。現在は全国退職女性校長会の会長という顔も持ち、全国にいる戦友と顔を合わせるのが年に1度の楽しみ。身体は強い方ではないが、84歳の時には乳がんの手術も乗り越えた。人の支えで自分の力以上に長く生きられていると感じている。「余った時間があるなら、人のために使うのが適切なのよ。生涯学びながらね」

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