神奈川県立旭高校(近藤和朗校長)=下川井町=の3年生、石井圭太君(18)と高丘陽平君(17)が揃ってサッカーJ2の横浜FCでプロとしての第一歩を踏み出す。2人はともに同クラブのユースに所属しており、晴れてトップチームへの昇格を果たした。
中学生の時から横浜FCジュニアユースでともにプレーしてきた2人。同クラブの練習場所が保土ケ谷区川島町にあることから、同ユース仲間5人が程近い旭高校に進学していた。
石井君は川崎市多摩区、高丘君は青葉区在住。授業終了後、クラブの練習に向かい、夕方5時過ぎから9時ごろまで練習に明け暮れる日々を過ごした。帰宅は10時を過ぎることもあり、サッカー漬けの毎日だった。
今後は15日からチームが始動。下旬からは静岡県御殿場市、沖縄県中城村で行われるトレーニングキャンプに参加し、プロとして新たなスタートを切る。
厳しい競争が待つ
これからプロ選手として厳しい世界に身を置くことになる2人。MF(ミッドフィルダー)の中でも特に攻守に重要な役割を担う「ボランチ」の石井君は「プロになっても試合に出られなければ意味がない。一日一日、練習からアピールしていかないといけない」と表情を引き締める。GK(ゴールキーパー)の高丘君も「1つしかないポジション。先輩を見習って、長所を伸ばし、早く試合に出られるようになりたい」と決意を語る。
2人とも「正直、即戦力ではない」と話すように、伸びしろを期待されてのトップチームへの昇格。年齢や国籍も異なるクラブ約30人の選手たちとの競争が待ち受ける。チームには現役最年長の「キングカズ」こと三浦知良選手も在籍。親子ほど年の離れた三浦選手ともプレーする。そうした状況の中でも「J1に昇格して、優勝争いがしたい。その時に中心選手でやりたい」と石井君が話せば、「クラブで活躍して日本代表に入り、ワールドカップに出て活躍したい」と高丘君も未来を見据える。
学友の声援受け
旭高校で過ごした3年間を2人はそれぞれ「単純に早かった」(石井君)「充実した時間は過ごせた」(高丘君)と振り返る。印象に残っていることに高丘君は同校伝統の体育前の外周900メートル走と腹筋、背筋などをあげ「最初はきつかった」と本音を漏らす。石井君は「サッカー部の生徒が多いので、お互いの試合結果や海外サッカー、Jリーグなどサッカーの話が多かった」と話す。
同校からは2人のほかにも横浜・Fマリノスユース所属の汰木康也君のJ2モンテディオ山形への入団が決定。「『同学年から3人もプロになるのはすごい。がんばれよ』と友達からは言われる」と声を揃える。
「先のことはあまり考えない。最初から全力でやる」と石井君。同じく高丘君も「自分が成長できるように、サッカーのために生活する」と意気込む。「期待してくれている人のためにも、早く試合に出られるように頑張る。応援よろしくお願いします」と話す2人。
桜が咲くころ、2人揃ってJリーガーとしての新たな一歩を踏み出す。
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