身近な場所で総合的な福祉・保健サービスを幅広く市民に提供する地域ケアプラザが4月、白根に開所する。区内12館目の白根地域ケアプラザは、立地や利便性を考慮し市内初の既存テナント入居型に。現在、開所に向けた内装工事が進んでいる。
同施設は下白根交差点前の衣料スーパー(株)タカハシが入るビル(白根2の3の18パール横浜白根ビル2階部分)に開所する。床面積360・29平方メートルで、2階フロアの一部を市が建物所有者から賃借する。
地域ケアプラザの開設は市有地の活用が原則だった。しかし、白根地区は道路の起伏が激しく、高齢者や障害者を中心に幅広い世代が利用しやすい施設の適地が見つからなかった。そのため、市内初のテナント入居型ケアプラザの実現に至った。
従来の更地からの整備だと開所までに最短で約2年、長い場合で約4年かかることもあるという。だが、テナントに入居することで、数カ月間の内装工事のみに短縮できるなどの利点もある。衣料スーパーと隣接し、3階部分には市の認可保育所も。旭区福祉保健センターの担当者は「いろいろな世代の利用者が訪れるビルなので、地域ケアプラザを知ってもらう機会がより増えるのでは」と期待を込める。
同ケアプラザを運用する指定管理者には、社会福祉法人秀峰会(櫻井大理事長)が選定された。同会は市内16区で施設を管理しており、ケアプラザに関しても市内で5館目、区内でも川井、笹野台に続いて3館目となる。
8年越しの開所
白根は昨年1月に開所した笹野台に続く、区内12館目となる施設。市は中学校区に1館のケアプラザ整備を進めており、区内では13館の整備を目標としている。残る二俣川に関しても二俣川駅南口の再開発に合わせ、2018年の開所を予定している。
白根では06年ごろからタウンミーティングなどで、ケアプラザ建設を求める声が地域住民から上がっていた。しかし、適地が見つからず開所への動きは滞っていたという。
白根地区町内会自治会連合会の嘉村訓价会長は「8年ほど前から要請してきたものがようやく実現した。財政難や適当な場所が見つからないなど厳しい状況の中、行政のみなさんが本当によくやってくれてありがたい」と話した。さらに、「福祉保健関係だけでなく、地域活動や交流の場として積極的に活用していきたい」と展望を語った。
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