クロスと呼ばれる先端に網のついたスティックでボールを奪い合い、ゴールした点数を競う「ラクロス」。大学生が行うスポーツという印象もあるが、市立不動丸小学校(本宮香校長)では、子どもたち主導でソフトラクロスクラブを発足。クラブ活動として今年度から、始まっている。
「子どもたちとラクロスをやるのが夢だった」と話すのは同校の田口彩教諭(25)で、大学生時にクラブチームに所属していた腕前を持つ。現6年生が4年生の時、担任を持っていたクラスでラクロス教室を開くと、子どもたちは初めてのスポーツに興味を持った。5年生になった児童らは「ラクロスクラブをつくりたい」と田口教諭に相談したという。
だが、クラブ設立には4・5・6年生が所属することや安全面、場所の確保などさまざまな条件があった。児童らはメンバーを集めるため、ラクロスを全く知らない他学年に説明。交流会を開くなどしてきた。場所に関しては、地域の協力もあり白根地区センター横にある三菱グラウンドを貸してもらえることに。そして昨年4月、新クラブとして3学年合わせて36人でスタートした。
自主的にクラブ運営
練習メニューを決めるのも児童らの役目。パスキャッチなどの基礎練習後は試合を行う。小さなボールをめぐり、子どもたちは素早く動いていく。6年生が積極的に他学年を見ていることもあり、上達も早いようだ。発足に奔走した6年生はあと2カ月で卒業を迎える。部長の内海(うちうみ)優人君は「今も充分楽しいクラブだけど、これからもっと笑顔でスポーツしてほしい。そして、クラブを引っ張っていってもらいたい」と後輩に思いを託す。
田口教諭は「クラブをつくるのは教員だけの思いでは実現できない。子どもたちが自主的にやってくれたおかげで実現できた。これからラクロスをもっと広めていきたい」と話した。
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