畠山重忠の慰霊祭が6月22日、薬王寺=鶴ヶ峰本町=で行われた。旭区観光協会(佐々木明男会長)主催。
重忠の命日に毎年行われており、地域住民や区内選出の議員、重忠の末孫など約100人が参列。10月に旭区民文化センター「サンハート」で行われる詠み芝居で重忠の妻・菊の前を演じる女優の五大路子さん、重忠役の俳優・松井工さんも駆けつけた。
佐々木会長は冒頭で「今年は生誕850年という大きな節目。旭区でも全力をあげて重忠の遺勲に報いていきたい」とあいさつ。薬王寺の喜田孝彦(こうげん)住職など保土ケ谷・旭区仏教会所属の住職3人による読経が始まると会場は厳かな雰囲気に包まれ、参列者は焼香し、重忠をしのんだ。
喜田住職による法話も行われ、「負けるとわかっていても戦いに出た、心の中に筋が通った人物。武士道のような考えが現在も共感を呼ぶのでは」と語った。
参列に訪れた五代さんは「重忠公の生きざまに魅了された。この地を舞台に演じられることを嬉しく思う」と話した。
■薬王寺…畠山重忠の霊堂。重忠をはじめ、一族郎党134騎を埋めたと伝えられている6つの塚がある。薬王寺が建立されたのは今宿南町だったが1906年の火事で建物は消失。しかし、重忠や家来が眠るといわれる塚があった鶴ヶ峰本町の住民らが慰霊碑を求め、それに合わせて28年に薬王寺が再建されたという。
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