中尾小学校(高橋宏明校長)が10月23日、(一社)日本学校歯科医会などが主催する「全日本学校歯科保健優良校表彰」の小学校の部で、文部科学大臣賞を受賞した。同校が学校歯科医や地域、保護者と進める「歯科保健」の取り組みや成果が高い評価を受けた。
同表彰は幼児・児童生徒の歯や口の健康づくりとともに、確かな健康観の育成を目的とし、幼稚園や小中高、特別支援学校を対象に実施。小学校の部の選考基準となるのは、継続的な学校保健全般の活動の充実や年間を通じて歯科保健活動が行われていることに加え、6年生の永久歯の虫歯の総数が1人平均2歯以下であること。さらに、家庭や地域との具体的な連携、学校歯科医の積極的な取り組みも考慮される。同校は過去5年間、奨励賞を受賞していたが、文科大臣賞は初の受賞となった。
独自の取り組みも
同校は2007年度、市学校保健会から「歯科保健事業推進調査研究校」の指定を受け、「健康な歯を目指す子」の育成を掲げさまざまな取り組みを行っている。学校歯科医の江口康久万さんと連携し、就学時検診で第一大臼歯のみがき方の個別指導を保護者と行っているほか、学年ごとに口腔内カメラや紙で作った口の模型などを使った指導を実施している。
また、毎月8日を「中尾小の歯の日」として歯ブラシ点検カードを配り、家庭でも点検。さらに、給食後には「歯磨きタイム」を設け、DVDに合わせて歯磨きを全校一斉に行う。
これらの取り組みの結果、同校6年生のDMF指数(永久歯の虫歯経験指数)は0・13本。歯磨き検査でも「大変よくみがけている」児童が70%と、成果となって表れている。
24日には高橋校長と江口さんから、6年生に賞状とトロフィーがお披露目された。高橋校長は「ものすごくがんばった。みなさんのおかげです」と話し、江口さんも「大人になった時に『よかったな』と思ってもらえれば。おめでとう」と祝辞を述べた。男子児童は「毎日の努力が認められているみたいでめっちゃ嬉しい」と話し、女子児童も「全国の学校から選ばれたことが嬉しい」と喜びを語った。
毎食後の歯磨きが習慣になっている同校の児童たち。今後も気をつけていくかとの問いに全員が、「はい」と大きく声を揃えた。
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