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旭区版 掲載号:2015年1月1日号 エリアトップへ

大胆投資で未来に布石 林市長、新年の抱負語る

社会

掲載号:2015年1月1日号

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インタビューに答える林市長
インタビューに答える林市長

 2015年の幕開けにあたり、本紙では林文子横浜市長に対し恒例の新春インタビューを行った。林市長は、新たな中期4か年計画の実質的スタートとなる今年、横浜のさらなるにぎわいと魅力創出に取り組む姿勢を示した。(聞き手/本紙・北原健祐)

プレゼンス高まる

 ――まずは、昨年1年の振り返った感想をお願いします。

 「昨年は、これまでの取り組みが実を結び、横浜市の存在感が大いに高まったと感じています。横浜市がいち早く取り組んできた女性の活躍推進、保育所待機児童対策は、国の重要施策に位置づけられ動きが加速しました。また、『東アジア文化都市』の初代開催都市に選ばれ、中国・泉州市、韓国・光州広域市と、1年間様々な文化芸術イベントを実施しながら交流を進め、『東アジア文化都市 友好協力都市協定』を締結するに至りました。さらに8月から3カ月間、現代アートの国際展『ヨコハマトリエンナーレ2014』を開催し、内外の専門家からも高い評価をいただきました。大変横浜らしい、充実したものになったと思います。

 国から、一昨年の『グローバルMICE戦略都市』に続き、昨年は『国家戦略特区』にも指定され、グローバル企業の誘致が進んだことも大きかったです。また、長年横浜市挙げての悲願だった市内2カ所の米軍施設返還が決まり、昨年6月に深谷、本年6月に上瀬谷の返還が実現する運びになったことは、大変すばらしい出来事です。さらに新たな『中期4か年計画』をまとめ上げ、市民や企業の皆様とともに、未来を切り拓く道筋をしっかり作ることができました」

人や企業を横浜へ

 ――15年度予算案が固まってきた頃だと思います。策定にあたっての基本的な方針をお聞かせください。

 「2015年度は『中期4か年計画』の実質的なスタートの年です。人や企業を横浜に呼び込み、未来を変えていくことに果敢に挑戦していきます。財政の健全性を維持しながら、必要な投資は大胆に行い、未来への布石としたいと思います」

女性・シニアの活躍を

 ――重点的施策についてはいかがでしょう。

 「女性、子ども・若者、シニアなど、あらゆる世代の方々がポテンシャルを発揮できる施策に取り組みます。保育所待機児童ゼロに引き続き挑戦し、いわゆる”小1の壁”を打破するための放課後の居場所づくりなど、切れ目のない子育て支援にしっかりと取り組んでいきます。そして、女性の活躍支援、シニアパワーの発揮にも力を注いでいきます。昨年スタートした『よこはまウォーキングポイント事業』は、初年度参加者目標が5万人でしたが、既に8万人を超える申し込みをいただいています。市民の皆様にご参加いただき、4年間で30万人という最終目標を実現していきます。

 経済の活性化に向けては、市内企業の約99%を占める中小企業支援はもとより、環境・エネルギーや健康・医療などの成長・発展分野で活力を生み出していきます。

MICE機能を拡充

 そして横浜の強みを生かした観光MICE機能の拡充にも取り組んでいます。現在、パシフィコ横浜は年間約3200件のお問い合わせをいただきますが、対応できる件数は約900件にとどまっています。こうした現状を打破し、横浜での国際会議の開催需要にお応えするため、施設を整備・拡充していきます。

 また、今年は、横浜らしい特色のある文化芸術フェスティバルとして『Dance Dance Dance@YOKOHAMA2015』の開催を予定しています。横浜の街そのものを舞台にダンスで大いに盛り上げていきたいと思っています。そのほか、都心臨海部の再生・機能強化やたまプラーザ駅北側地区、返還が実現した米軍跡地の活用など郊外部のまちづくりをさらに進めていきます。

災害への備え万全に

 そして、最も重要なのは、いつ起こるともわからない大震災や自然災害に対しての備えを万全にすることです。必要に応じて迅速に計画を見直しながら、災害に強いまちづくりを進めていきます。 

 市民の皆様の安全と安心を守り、『横浜に住み続けたい』と言っていただけるまちづくりを目指します」

中学校配達弁当、実施へ

 ――そのほかの施策はいかがでしょう。

 「市民の皆様に高いご関心をいただいている中学校の昼食については、お弁当づくりができない日にも、栄養バランスの取れた温もりのある昼食を提供できるよう、事前予約制の横浜型配達弁当を導入していきます。具体的な価格や実施時期などについては、教育委員会が民間の事業者にもヒアリングしながら検討し、16年度中の全校実施を目指しています。さらに当日でも対応できる現行の業者弁当も実施していきます。

 それから、社会保障・税番号制度への取り組みです。今年10月から市民の皆様お一人おひとりに12桁の個人番号の通知をお届けし、来年1月から希望される方に個人番号カードが交付され、制度が本格的に運用されます。広報よこはまやウェブサイトなどで既にご案内していますが、本格的な動きに合わせ、ていねいな事前周知を行っていきます。制度が導入されれば、市民の皆様の利便性が向上し、行政の業務効率化も図れます。もちろん厳格な本人確認やシステム上の管理体制などを徹底し、個人情報保護にしっかりと取り組んでまいります」

魅力とにぎわい創出を

 ――最後に市民の皆さんへの新春メッセージをお願いします。

 「今年は3月に市民参加型のフルマラソン『横浜マラソン2015』が開催されます。7月にはみなとみらい21地区の臨港パークでビーチバレーの国際大会『FIVB ビーチバレーボールグランドスラム2015』の開催も決まりました。今年も、スポーツや文化芸術の力で、横浜の魅力、にぎわいを生み出したいと思っています。2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催まで、あと5年。横浜市内でもサッカーの開催が予定されています。ソフト・ハードの両面から精力的に準備を進め、横浜の魅力を内外にアピールしていきます。そして、世界中から訪れる皆様を、市民の皆様とともに横浜ならではのおもてなしでお迎えしてまいります。同時に、多くの方に『横浜に住みたい』、『横浜に来たい』と思っていただけるよう、何よりも安全・安心で心豊かに暮していただけるようなまちづくりをさらに進めていきたいと思います。今年1年が皆様にとって良い年であることをお祈り申し上げます」

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