県議会議員 いそもと桂太郎 県政レポート 3つの特区で神奈川を活性化
日本経済の好循環を本格化させるためには成長戦略が必要です。それには、民間事業者・地方公共団体による経済活動や事業を活性化させ、新たな産業を創出することが必要です。そして、規制緩和や新制度の創設、税制や財政・金融の支援等の特例措置が適用される特定の地域「特区」の活用が極めて重要になります。そこで神奈川県は3つの特区を取得し、それぞれの特性を活かした取り組みを積極的に進めています。
国家戦略特区
同特区では、緩和や撤廃が容易にできない「岩盤規制」の特例措置が認められています。例えば「一か所でより簡単な手続きでの起業」「英語での金融関連法令の照会」「外国人による家事支援サービス」「より柔軟な病床の増加」「民間事業者による公立学校運営」「スピーディな都市開発」等が可能になります。
また、待機児童の解消には保育士不足の課題解決が不可欠です。そのために特区として指定した地域では、通常年1回である保育士試験を年2回実施。合格者にはその特区内で通用する『地域限定保育士(仮称)』資格を与える、新制度の創設が可能になります。現状では試験日程・出題される問題も全国一律となっていますが、追加される2回目の試験について、試験問題を県で独自につくるのか、全国で統一するかなど、具体的な実施方法については今後詰められていく見通しです。神奈川県では全域が国家戦略特区に指定されており、早速この制度を取り入れたいと表明しました。
京浜臨海部ライフイノベーション国際総合特区
同特区では、日本の経済成長のエンジンとなる産業・技術の集積拠点(京浜臨海部:殿町周辺他)の形成を図るため、「国際競争力強化のための法人税軽減」「助成金等の財政支援」「利子補給などの金融支援措置」を行っています。そして、個別化・予防医療時代に対応したグローバル企業による革新的医薬品や医療機器の開発・製造と健康関連産業創出を目指しています。特に再生医療、がん・生活習慣病、公衆衛生予防医学の3本柱に力を入れ、国際的な課題の解決に貢献しながら、我が国経済の持続的な発展を牽引します。
さがみロボット産業特区
同特区(地域活性化総合特区:さがみ縦貫道を基点とした県央地域)では、「介護・医療ロボット」、「高齢者等向け生活支援ロボット」、「災害対応ロボット」等の開発を進め、中小企業を交えた実証実験を積極的に行い、地域の安全安心を高める様々な支援ロボットの実用化を目指しています。
新年を迎え、政府与党が進める経済政策(アベノミクス)と連携した神奈川県の成長戦略がもたらす効果を県民が実感できるように努力していきたいと思っています。また、豊かな神奈川、安全で安心できる神奈川を創って参ります。そして皆様が良い年になりますよう今年も頑張ります。
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