旭交通安全協会の飯田百二会長(81)=さちが丘在住=が昨年11月、公共の事業に尽力した人などに授与される藍綬褒章を受章した。交通事故防止活動を約60年間という長きにわたり続けたことが、今回の受章につながった。
生まれも育ちも旭区の飯田会長。80歳を過ぎた今も、先祖代々の畑を守り、農作業を行っている。飯田会長が活動に参加し始めたのは今から約60年前。当時の保土ケ谷交通安全協会の役員から「やってみないか」と誘われ、「民間人として少しでも事故減少に貢献できれば」との思いから活動を始めた。当時は免許証を更新する際、事前に講習を受ける必要があり、「そこは民間で担っていた。映写機を体育館に持ち込んで運転者向けに講習をやっていた」と振り返る。
その後、1972年に旭区が保土ケ谷区から分区したのと同時に、旭交通安全協会も独立。以降も交通安全活動に携わり続け、現在まで約15年間会長を務めている。同協会は小学校での交通安全教室や街頭でのキャンペーンといった活動を続けているが、活動は「手弁当を持ったボランティア」のため、会員数減少や会員の高齢化といった課題も。飯田会長は「メリットがないからやらないではなく、あくまでボランティアとして若い人にも携わってほしい」と胸の内を明かし、「今の時代にマッチした新しい方法でやっていくしかないかな」と語る。
受章を受け、「藍綬褒章を頂いて『もういいかな』とも思うけど、周りからの声もあるしもう少し頑張らないと」と笑顔で話した。
旭区・瀬谷区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>