2014年の旭区内の火災・救急状況がまとまった。救急出動件数は1万1552件(前年比123件増)で過去最多となった。中には、不適正な要請もあることから、旭消防署では、重篤患者への対応に遅れを出さないためにも、市民へ適正利用を呼び掛けている。
旭区では2010年から救急出動件数が1万件を超え、毎年増加傾向にある。1日あたり31・6件の出動があった計算となり、内訳は急病が最多の7898件、一般負傷2062件、交通事故742件、その他850件だった。65歳以上の高齢者の搬送が全体の半数を超えており、旭消防署では「高齢化の影響も受けている」と話す。
救急要請は、医療機関の一般外来が休診時間の休日や年末年始に特に多発している。「時間外に受診する場合でも受診可能なこともあるので、緊急度から判断し、救急車を要請する前に問い合わせを」と呼びかけている。
横浜市消防局では、スマートフォンやパソコンから救急度や病院受診の必要性を判断できるサービス「横浜市救急受診ガイド」を昨年12月15日から運用を開始した。年代や症状を選択していくと緊急度を判定される仕組みで、旭区でも今後広報活動に注力していくという。
放火が増加
火災件数は64件(前年比10件増)で、死者は0人だった。主な原因は放火が30件(前年比9件増)と目立ち、たばこ、ストーブと続いた。旭消防署の高坂哲也署長は「今後も救急への迅速な対応や火災予防のほか、地震や台風など自然災害に対する減災への取り組みを地域や事業所と連携して進めていきたい」と話している。
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