岩手県田野畑村の石原弘村長が1月27日、旭区鶴ヶ峰にある鎌倉時代の武将・畠山重忠ゆかりの地を巡り、濱陽太郎旭区長らを表敬訪問した。源義経討伐の命を受けた重忠が立ち寄ったと言われる同村には、「畠山神社」が現存し、重忠が伝えたという「鹿(しし)踊り」が存在する。時代と距離を超え、重忠が旭区と田野畑村を結びつけた。
岩手県沿岸北部に位置する田野畑村。人口3843人(2010年)の同村は、東日本大震災で津波により約40人が犠牲になったほか、多くの建物が流失するなどの被害を受けた。今回の表敬訪問は、同村で被災地支援に携わる沼田真一さん=鶴ヶ峰在住=が、「畠山神社」など重忠とのつながりを発見し、石原村長に「実は鶴ヶ峰にも重忠公ゆかりの場所がある」と話したことがきっかけとなった。
重忠公碑など巡る
当日、石原村長は旭ガイドボランティアの会の斎藤国勝会長と山田恭平副会長の案内のもと、鶴ヶ峰にある首塚や重忠公碑、薬王寺などを巡った。詳細について説明を受けながら、公碑の前で手を合わせる姿も見受けられた。
その後、旭区役所を訪れ、濱区長や旭区観光協会の佐々木明男会長にあいさつ。以前、毎年6月に薬王寺=鶴ヶ峰本町=で行われる慰霊祭で交流していた話などについて語り合った。石原村長が「ぜひ、田野畑村にも来てください」と話すと、佐々木会長は「実は前にみんなで伺ったことがある。ぜひまた機会があれば」と笑顔で語った。
石原村長は「地域として、歴史を鑑みて未来へと歩み、新しい価値を創造していかなければ」と語り、濱区長は「不思議な縁があるもの。旭区としても一つひとつ、つながりを深めていければ」と話した。
|
<PR>
旭区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|