神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 掲載号:2015年3月5日号 エリアトップへ

設立20周年を迎えたNPO法人「木々の会」の理事長を務める 宇田 達夫さん 東京都在住 79歳

掲載号:2015年3月5日号

  • LINE
  • hatena

真剣勝負で心ぶつける

 ○…心を病む人たちと、50年にわたり関わってきた。それでも、「精神障害は簡単にわかるものではない。本当の苦しみはもっと深いところにある」と語る。精神障害者を支援するNPO法人「木々の会」では、3月21日に設立20周年記念講演会を開く。当日は、これまで精神を病む人たちと向き合ってきた当事者として、「障害の有無の壁を超えた人類を包む希望」について講演する。

 ○…同法人は旭区内の地域活動支援センター「むくどりの家」や「木楽舎」などを運営しており、精神障害者の生活を支える。自身も立ち上げ当時から活動に参加しており、昨年10月で20年を迎えた。病を抱えるメンバーの中には、話を理解してもらえず、イライラして怒声をあげる人もいる。「常に真剣勝負。薄っぺらい常識で向き合うのではなく、本気でぶつかっていく」。話すことで、悩みが解決するとは到底思っていない。すべては「人間として深まってほしい」。ただ、それだけだ。

 ○…川崎市多摩区の教会で牧師を務める。「人に教えるという行為自体好きではなく、牧師は嫌いなんです」と顔をしかめる。教会には、さまざまな背景を抱えた人たちが訪れる。1対1で向き合う瞬間は、まさに戦いで、常に挑戦を続けている。「嫌い」という牧師の仕事を続けるのは、「人が好きだから」という簡潔な理由。「人はあまりにも複雑で、謎めいている」。教会は、未知の出会いを生み出す場だ。

 ○…「ここにくるとほっとする。一生懸命に互いに向き合おうとするメンバーやスタッフが大好き」とにっこり。メンバーからも「先生」と慕われている。大好きな場であるが、最終的な願いとしては、この場が必要なくなること。以前、脳梗塞で倒れたことがあった。その時に、患者の悲しい気持ちは痛いほど経験した。だが、「精神を病む」ということは未だ謎に包まれている。心と心をぶつけ合う真剣勝負は、まだ続いていく。
 

株式会社 宝興産

土地、建物、アパートのことなら 信用と誠実 地元の当社に

http://www.takara-k.co.jp/

<PR>

旭区版の人物風土記最新6

真山(さのやま) 英二さん

一般消費者向けのセミナー「失敗しない老人ホームの選び方」の講師を務めた

真山(さのやま) 英二さん

二俣川在住 50歳

3月28日

乾 充さん

4月1日付で横浜市旭区民文化センター・サンハートの館長に就任する

乾 充さん

二俣川在住 60歳

3月21日

志澤 希久子さん

古着や古布をリサイクルするファイバーリサイクルネットワークの副代表を務める

志澤 希久子さん

今宿在住 85歳

3月14日

牟田 茂男さん

福島第一原発事故を題材に、絵本の原画展を開催している

牟田 茂男さん

善部町在住 73歳

3月7日

佐々木 盛夫さん

改築された二俣川ニュータウン駐在所に勤務する

佐々木 盛夫さん

今宿在住 53歳

2月29日

並木 麻衣さん

NPO法人日本国際ボランティアセンターの広報担当を務める

並木 麻衣さん

旭区在住 39歳

2月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月20日0:00更新

  • 6月22日0:00更新

  • 6月15日0:00更新

旭区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook