4月1日に旭消防署の署長に着任した 大山 潔さん 瀬谷区在住 57歳
「温故知新」の精神 携えて
○…以前、警備課長(現・警防課)を務めていたこともあり、旭消防署への配属は今回が2回目。前任地は瀬谷消防署だったので、旭の消防関係者とも顔なじみだ。何かとゆかりのある新天地。「旭区は高齢化も進んでいるので、救急の需要も高い。一人ひとりに合った救急のケアをしていきたい」と気を引き締める。「潜在意識が高い」と評する職員らとともに、「安心・安全なまち」を目指す。
○…「温故知新」を常に心がける。着任時のあいさつでも、職員らにその思いを伝えた。「新しいこともしたくなるが、フルモデルチェンジは大変。マイナーチェンジを経て、気付くこともたくさんある」。以前はできなかったことも、今だったら何かが変わるかもしれない。「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」―。ブレのない方針を掲げ、「職員らの能力を引き出す役を務めたい」と語る。
○…秋田県の出身で、大学進学を機に18歳で上京。理工学部で化学を専攻した。防災に化学の知識を生かしたいと消防の道へ。実際に化学の知識を使う場面は少なかったというが、理系の考えは現場で生きた。「いろんなことが起きたとき、まず『根拠』を見出すんです。身に付けた根拠は忘れないし、応用も効くんですよ」と冷静に分析する。夜通しの消火活動など現場は過酷を極めたが、「ありがとう」の感謝の言葉が活力につながった。「自分の体力・知識・技術を注ぎ込むことで、感謝される。やりがいのある仕事です」と微笑む。
○…3年前から仕事仲間らと登山を始めた。昨年には目標としていた富士山に登頂。「頂上は最高。疲れてたけど、走り回っちゃったくらい」とアクティブな一面も。今は夏に向けて、次なる山を検討中だという。目標に向かい、準備を進めて、達成感を味わう流れは、職務にも通ずる。旭消防署のトップとして、「まちを守る」目標に向かい、全力で駆け抜ける。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>