上白根在住の鹿島翠(みどり)さん(80)が、8月5日から16日までロシアのカザンで行われた第16回世界マスターズ水泳選手権大会に出場。50メートルバタフライで金メダル、200メートル自由形で銅メダルを獲得した。
初めての海外遠征のお土産は、首から下がった輝く2つのメダルだった。鹿島さんは80歳から84歳の部の女子50メートルバタフライで金、200メートル自由形で銅メダルを獲得。「国内と海外の大会ではスタートの号令が違うので緊張しました。水の中に飛び込んだ後は、いつも通り気楽に泳げました」と大会での泳ぎを振り返る。
今大会同部で50メートルバタフライに出場したのは鹿島さんのみ。このような場合、マスターズ水泳では大会の定める制限時間内に50メートルを泳ぎ切ればメダルが確定する。鹿島さんは時間内に泳ぎ切りメダル獲得を決めるも、「旅の疲れもあって自己ベストには届かなかった」と内容には悔しさを見せる。200メートル自由形には鹿島さんを含む5人が出場。世界のスイマー相手に3位入賞を決めた。
国内大会で大会新も
鹿島さんが水泳を始めたのは68歳のとき。飛び込みの選手だった夫の清志さんが、「体にいいから」と水泳を勧めたのがきっかけだった。「挑戦してみると面白かった。友達と励まし合って楽しくやってきたということも、続けてこられた要因だと思います」。現在は、都筑区にある横浜国際プールで週3日、練習に励む。
多くの国内大会にも積極的に出場している。横浜国際プールで9月5日と6日に行われた、第23回神奈川マスターズ長水路水泳大会では80歳から84歳の部の女子200メートル自由形で大会新記録を出した。「80歳から84歳の部の中では、私が最年少なんです。だから今が記録を狙えるチャンス。今後もいろんな大会にでて好成績を残したいと思っています」とこれからの目標を語る。
活躍の裏には家族の存在も。孫の秀道君(中2)は鹿島さんを、「自慢のおばあちゃん」と笑顔で話す。家族の応援を背に受け、今後の活躍を誓った。
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