4月から横浜市旭消防団の団長に就任した 内田 隆さん 市沢町在住 65歳
”地元を守る”強い意志
○…4月1日に就任して以来、慌ただしい日々を過ごす。「連日会議があって。副団長のときよりも10倍は忙しいかもしれない」。多忙を極めるが、表情からは充実ぶりもうかがえる。”団長”という大きな責任も感じているというが、今はとにかく前に進むのみ。「前団長が敷いてくれたレールの上を走りながら、自分に与えられたことを一つひとつやっていきたい」と意気込みを見せる。
○…災害時の出動をはじめ、火災予防の啓発活動などを行う消防団。現在、旭消防団は605人が所属しているが、定数からは50人不足している。「誰でもいいわけではないから、団員を集めるのは簡単なことではない」。求める人材はボランティア精神があり、さらに「地元を守る」という強い意志があること。「全体的に減少傾向にはあるけれど、定められた任務を遂行するためにも団員を集めたい」と語気を強める。
○…市沢町で生まれ育ち、現在も居を構える。「昔と比べて町並みは変わった。時代の流れだから仕方ないけど、少しさみしい」と当時を振り返る。消防団に入団したのは37歳のとき。兄が退団したことから、班長に入団を勧められたのがきっかけだ。それ以来、仕事と消防団の活動を両立。気づくと28年が経過していた。「なんとなくやってきた」と笑うが、その背景には住み慣れた地域への熱い思いが強くある。
○…JA横浜を定年退職後、今年3月まで嘱託の職員として働いた。「今は消防団の仕事に追われて、ゆっくりとした時間は過ごせていない」と苦笑い。趣味の一つが山登りで、スクールにも通っている。6年前から健康のためにと始めたウォーキングを機に、あちこち登山するようになったという。「登っているときは辛いけど、頂上についたときに達成感を味わえる。それで、山を下りて祝杯をあげるのがいいんですよ」。趣味に、地域活動に。全力で駆け抜ける。
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