神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区版 公開:2016年6月23日 エリアトップへ

ブルーインパルスの1番機飛行隊長として全国のイベントでアクロバット飛行を披露する 稻留(いなどめ) 仁(ひとし)さん 鶴見区出身 43歳

公開:2016年6月23日

  • LINE
  • hatena

軌道で空に夢を描いて

 ○…航空自衛隊の精鋭パイロットからなる6機の曲技飛行隊「ブルーインパルス」で、4月から1番機飛行隊長を務める。同隊が上空に描く白い軌道は、東京五輪開会式など様々な場面で見上げる人たちの心を魅了してきた。自衛隊基地での航空祭を中心に、全国でその技を披露するシーズンが5月から始まっている。「夢や感動、希望、笑顔を届けられる隊でありたい」

 ○…音速に近い高速度でのアクロバット飛行には、高度な技術と最大7倍にもなる重力に耐える体力が要求される。第一印象は「パイロットの目にも異次元の飛行。あんなのできるんだろうかと思っていた」と明かす。昨年、前隊長から技術を継承する「隊長付」として一員に選ばれ、その技を1年かけて体に覚え込ませた。「高度や速度はもちろん、風や雲、ほかの機体など空全体を把握していないと」。全神経を集中させる一方で、「パイロットは皆、空が好きなメンバー。ちゃんと自分たちが笑顔でいることも、魅せる上では大切なこと」と表情を緩める。

 ○…横浜で生まれ育ち、上の宮中学(鶴見区)、港北高校を経て、日本体育大学へ。体育教師を目指していたが、たまたま体験したグライダーで「空の気持ちよさ」に出合った。2歳上の兄・智(さとる)さんと同じ戦闘機パイロットを目指し、ゴルフ練習場などでアルバイトをしながらの浪人時代を経て、コックピットに辿り着いた。「初めて教官なしで1人で飛んだ時に、『あぁ、これを求めていたんだ』って実感して嬉しかったな」

 ○…3年間の任期中は松島基地(宮城県)の官舎住まい。まとまった休みには家族と横浜に帰省することも多く、小学5年と2年の息子たちにとっては、「普段は優しいけど、人を傷つけたり物を大事にしない時には厳しい父ちゃん」。シーズン中はほぼ毎週末、文字通り全国に飛び、「会場で実際に感じてみてもらえたら」。強くしなやかな飛行で空の魅力を伝えていく。

旭区・瀬谷区版の人物風土記最新6

寺澤 慶さん

左近山団地の学生団体「サコラボ」の代表を4月から務める

寺澤 慶さん

旭区左近山在住 22歳

4月18日

村田 浩一さん

25周年を迎えるよこはま動物園ズーラシアの園長を務める

村田 浩一さん

旭区上白根町在勤 71歳

4月11日

朝木 秀樹さん

横浜隼人中学・高等学校の校長に4月1日付けで就任した

朝木 秀樹さん

阿久和南在勤 61歳

4月4日

真山(さのやま) 英二さん

一般消費者向けのセミナー「失敗しない老人ホームの選び方」の講師を務めた

真山(さのやま) 英二さん

二俣川在住 50歳

3月28日

乾 充さん

4月1日付で横浜市旭区民文化センター・サンハートの館長に就任する

乾 充さん

二俣川在住 60歳

3月21日

志澤 希久子さん

古着や古布をリサイクルするファイバーリサイクルネットワークの副代表を務める

志澤 希久子さん

今宿在住 85歳

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

  • 7月20日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook