旭区内の今年1月からの火災件数は46件と前年比で10件減少した(12月12日時点、速報値)。旭消防署によると、住宅用火災警報器の普及などにより、火災件数は減少傾向にあるという。また、火災による死者数は4人。そのうち3人は65歳以上の高齢者だった。旭消防署では高齢者に対する防災指導も強化していく方針だ。
旭消防署によると、12月12日までの火災件数は46件と前年比で10件減だった。内訳は建物火災24件、車両火災6件、その他16件。出火原因の1位は放火で、コンロ、たばこ、たき火、配線器具と続いた。
旭消防署予防課は「建物の耐火性能が上がっていることや火災警報器の普及などハード面の向上により、最近は減少傾向にある」と分析する。横浜市では住宅用火災警報器の設置を新築住宅は2006年から、既存住宅は11年から義務づけており、14年には市内の設置率が約9割になっているという。区内でも実際に警報器により火災を未然に防ぐことができた事例も上がっている。だが、設置から10年以上経っていることから、電池切れになっている可能性もある。「警報器は電池が切れる前に警報音やアナウンスが流れるが、聞き逃してしまう場合もある。ボタンを押せば点検できるので、確認してほしい」と同課は呼びかける。
また高齢者による火災の事案も目立ち、市内では火災による死者数22人のうち約6割が65歳以上の高齢者だったという。同課は「高齢になると、注意力は若いころよりも衰えてしまう。一度火を付けたら、消してから次の行動に移すなど、日ごろから注意してほしい」と話す。同課では今後も高齢者の出火防止対策を啓発していくという。
白根火災で市民が救出
11月25日に白根6丁目で発生した建物火災で、市民6人が協力して逃げ遅れた要救助者を救出した。旭消防署は12月16日、6人に感謝状を贈呈した。
火災を発見した2人はまず旭消防署へ通報。さらに建物を確認し、2階ベランダに逃げ遅れた要救助者を発見した。近くに居合わせたほかの4人が付近にあったはしごを利用してベランダに侵入、救出した。旭消防署は「猛火と濃煙が迫る中、勇敢に行動して頂いた。素晴らしい行動」と感謝の意を述べた。表彰を受けたのは田中雅之さん、松村真紀さん、吉野茂夫さん、吉野直樹さん、福嶋正則さん、内田健次郎さんの6人。
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