民生委員制度創設100周年を記念する講演会「地域をつなぐ、明日へつなぐ」が5月12日、旭区役所内の旭公会堂ホールで開催された。民生委員は厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員。当日は旭区民生委員児童委員協議会の大越由美子元会長が講演し、これまでの活動の足跡を振り返った。
民生委員制度は1917(大正6)年に岡山県で発足。担当区域内に居住する高齢者らの安否確認や見守り、子どもたちへの声掛けなどを主に行っており、生活上の支援が必要な場合は専門機関とのつなぎ役も担っている。
現在、旭区では各地域から推薦された302人(定数332人)が児童委員も兼ね、ボランティアとして活動。全国で約23万人、横浜市内では約4500人がその任に当たっている。
講演に先立ち、あいさつに立った同協議会の峰松雅子会長は、民生委員制度が人と人との信頼感の上で成り立ってきたことを改めて述懐。「旭区でも2年後に発足50周年を迎える。先輩たちから受け継いできたものを次世代へとつなげていきたい」と、抱負を述べた。
また、池戸淳子区長は「皆さんは光り輝く使命を持っている。皆さんの活動が旭区の地域福祉の歴史といっても良い」と、同委員らの功績を称賛。区連合自治会町内会連絡協議会の山岸弘樹会長も「全ての人たちの幸せを願う歴史ある制度。今後も安心安全な旭区実現に向けて力を合わせていきたい」と、あいさつした。
区内民生委員活動の歩みをまとめたスライドショー上映に続いて登壇した大越元会長は、1979(昭和54)年に自身が同委員を引き受けた当時の様子を紹介。「訪問するのを敬遠されたこともあったが、地域高齢者との交流やジュニアボランティア育成事業など活動を拡げられた。これからも旭区発展のため、事業を続けていってほしい」と、会場に集った同委員らにエールを送った。
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