横浜富士見丘学園中等教育学校(中沢/澁谷一郎校長)がこのほど、読書活動推進のため優れた取り組みを行っているとして、文部科学大臣表彰を受賞した。授業で積極的に図書室を使用するほか、パネル展など本に親しんでもらおうと行っているさまざまな取り組みが評価された。
文部科学省では2002年度から読書活動を推進するために、特色ある優れた取り組みを行っている学校や図書館、団体を表彰している。17年度は優秀実践校として全国から134校、県内から同校を含め3校が受賞した。
「学ぶ読書・楽しむ読書を」
同校では司書や図書委員が中心となり、中島敦など近代文学作家のパネル展の開催や、テーマに沿った図書展示、作家を招いての読書会など、さまざまな取り組みを実践している。
図書室に変化が生まれたのは、司書の榎戸好美教諭が着任した2015年度。榎戸教諭は、「まずは本を手に取ってもらえるように」と書架の整理から始めた。「図書室は静かに勉強しなければいけない場所だけど、サロンのような交流の場にしたかった」と榎戸教諭。
また、同校では総合学習や小論文作成においても図書室を積極的に使用している。教務部長の陶(とう)暁子教諭は「インターネットは調べものに関してタイムリーな情報を出してくれるけど、本は目的としていたもの以外の情報もあり、学習の幅が広がる」と話す。
今年度も、秋の文化祭で夏目漱石のパネル展などを企画しており、読書活動推進の取り組みは続いている。榎戸教諭は「学ぶための読書も楽しむための読書もしてもらえるよう、今後も工夫していきたい」と話した。
同校では定期的に学校開放する「ふじみ倶楽部」を開催しており、図書室も公開している。6月は17日(土)と24日(土)で、午後2時から4時。対象は小学生と女子中学生。
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