旭警察署長に着任した 日下部 裕也 さん 本村町在勤 56歳
選んだ道 笑顔で進む
○…「旭区全体の安心・安全を守るため、市民目線で仕事をしたい」と意気込む。「地域のいろいろな声を聞きたい」と区内各地で配った名刺は、1カ月で200枚を超えた。「街を守るためには地域の協力が絶対に必要。何か困ったことがあれば、教えてほしい」と呼びかける。前任地の三崎署に続き、2度目の署長職。地域と警察が一体となって防犯対策を行う、安心・安全なまちづくりを目指す。
○…実は、旭区は幼少期を過ごした思い出の街。鶴ヶ峯幼稚園に通い、鶴ヶ峯小学校は逆上がりを練習した場所だ。「着任早々、鶴ヶ峰駅で街頭キャンペーンをやったけど、街の変化に驚いた。昔は山と野原だったのに」と笑う。区内をめぐっていると、道路の狭さや交差点の改善など課題も見えてきた。50年ぶりに戻ってきた旭区。より一層、忘れられない街となりそうだ。
○…警察官だった父親の背中を見て育ち、自然と同じ道へ進んだ。そして長男も、父親の影響を受けてか同じ道へ。「違う道もあったんじゃないの、とも思うけど、うれしい。自分の選んだ道をしっかり進んでほしい」と父親の顔をのぞかせる。旭署は明るく若い署員が多く、「バイタリティがある。経験が足りない部分もあるかもしれないが、そこは経験を積んだ私たちで補っていきたい」と若手に期待を寄せる。仕事をする上で心がけることは「笑顔でいること」。仕事柄、辛く苦しいときもあるが、「大変なときこそ笑顔を大事にしたい」と語る。
○…両親が共働きだったため、小学2年生の時から料理をしてきた。今でも「趣味は料理」というほどで、落ち着いたら今後は手作り弁当を持参する予定だ。「『この食材で何を作ろう』と想像を働かせるのが楽しい」。署員にふるまうこともあり、餃子や麻婆豆腐は特に好評という。「『おいしい』って言ってもらえると、料理はもっと楽しくなるよね」とにっこり。あたたかな人柄がにじみ出た。
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