旭区版 掲載号:2018年1月11日号
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戌年特別企画 警察犬の意外な素顔 県内唯一の直轄訓練所

社会

担当の警察官とたわむれる警察犬のフローラ(メス・7歳)
担当の警察官とたわむれる警察犬のフローラ(メス・7歳)
 「犬たちは仕事というより、遊びたいだけかもしれないですね」――。そう笑顔で明かすのは神奈川県警察の鑑識課「警察犬」係でキャリア14年の赤坂一彦さん。行方不明者の捜索や犯人追跡などの場面で活躍する警察犬は、そのほとんどが民間への嘱託で飼育管理されている。一方で警察直轄の訓練所も全国に25カ所あり、神奈川県では唯一横浜市栄区内に置かれている。

 同所では現在、11頭のジャーマン・シェパード・ドッグと4頭のラブラドール・レトリバーを管理しており、「盲導犬とは多分正反対で、落ち着いた犬よりもいたずら好きでやんちゃな方が警察犬に向いている」と赤坂さんは話す。

 嗅覚を頼りに人や物を捜すには、強い好奇心や諦めずに捜し続ける執着心が欠かせないという。「もっと遊んでほしい、という本能や気持ちが強い方が一生懸命捜してくれるんです」

活動は「人犬一体」で

 県内の出動は年に600回を超し、昨年の内訳は行方不明者の捜索が419件で犯罪捜査が246件(11月末時点)。横浜スタジアムでのプロ野球日本シリーズなど、大規模なイベントの際には爆発物発見のための活動にも従事している。

 持ち前の嗅覚で特に夜間など暗い場所で力を発揮するが、駅前など多くの人が行き交う場所では臭いを追跡できなくなってしまう。そんな時には訓練士が誘導していき、「こっちかなと連れて歩いていると、急に反応することもある。捜すのは『人犬一体』ですね」。

 感覚が鋭い犬ほど臆病な面もある。「怖がらせないように、3歳の子どもに接するように褒めながら。でもお手柄の時は、褒めるのも忘れて抱きしめちゃいます」。地道な訓練の日々に信頼関係は育まれている。

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