旭警察署(日下部裕也署長)によると、昨年1年間に旭区内で発生した振り込め詐欺の被害が76件に上ったことがわかった。夏以降に被害件数が急増し、前年と比べて1・5倍ほどに増加。同署では注意を呼び掛けている。
区内で昨年1年間に発生した振り込め詐欺の被害件数は76件、被害額は約1億4千万円。件数は前年と比べて26件増加した。
上半期は前年と比べて被害が減少していたが、夏以降に急増した。12件の被害があった9月には累計で前年を上回る件数となり、10月に16件、11月に12件、12月に11件。10件以上の被害が4カ月続いている。
手口ではオレオレ詐欺が全体の7割以上。その中でも「キャッシュカード手交型」が3分の1を占める。この手口では有名百貨店や銀行協会の職員、警察官などを装って「あなた名義のカードが不正に使われている。カードを変える手続きをするから暗証番号を教えてほしい」などと電話をかけてから、カードを回収。暗証番号を事前に聞き出した上でカードを回収することで、現金を引き出されてしまうという。
オレオレ詐欺だけでなく、依然として還付金や架空請求名目の詐欺被害もあり、同署の担当者は「電話でお金の話が出たら詐欺。他人に暗証番号を伝えることや、お金・カードを渡すことは絶対にしないで」と強く訴える。
今年もすでに1件
被害を抑止するため、同署では年末年始にかけて手口などを明記した年賀状4千枚を送付。そのほかさまざまな方法で啓発に努めているが、今年に入ってすでに1件の被害が発生した(1月12日時点)。
手口は増加しているキャッシュカード手交型。百貨店職員を名乗って「キャッシュカードが不正に使われている」という電話が入り、銀行協会を装った犯人が電話で暗証番号を聞き出し、カードを受け取りに来るものだったという。
同署の担当者は「お金やカードに関わる電話が来たら警察署や身の回りの人に相談して。普段から家族間でコミュニケーションをとることも被害抑止につながる」と呼び掛けている。
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