横浜市域で男女共同参画社会の実現に貢献した個人や団体に贈る「平成29年度横浜市男女共同参画貢献表彰」の表彰式が3月26日に市庁舎で行われ、希望が丘東地区連合自治会・副会長の大越由美子さん(81)が功労大賞を受賞。大越さんは旭区民生委員児童委員協議会で女性会長の先駆けとして活動を牽引したことや、長年地域貢献したことが評価された。
同表彰は2011年度から始まり、今回が7回目。顕著な功績があり、男女共同参画の推進に長年貢献した個人・団体を対象とした功労大賞と、推進者として今後の活躍を期待する個人・団体に贈る推進賞に分かれている。今年度は功労大賞に大越さんを含む個人2人、推進賞に個人2人と1団体が表彰された。
大越さんは1980年に43歳で民生委員・児童委員に就任。退任する2013年まで33年間にわたり地域福祉に貢献してきた。01年には旭区民生委員児童委員協議会の女性会長に区内で初めて就任。04年には市の協議会で副会長、同時期に全国民生委員児童委員連合会の評議員も務めた。退任した現在でもさまざまな民生委員活動を支援する。
「子どものころから人と関わることが好きで、仕事は何でも楽しむ性格」と明るく話す大越さん。民生委員になった当初、「お年寄りの考えや、どのように関わってほしいかを知りたい」と、自ら老人会の賛助会員に。行事には必ず参加し、情報収集にも努めてきた勉強熱心な一面も持つ。
00年には区内の小学5、6年生を対象に、地域でボランティア活動や行事を体験する区独自の取り組み「ジュニアボランティア事業」を立ち上げ、将来の地域の担い手づくりにも寄与した。
災害対策にも尽力し、07年からは希望が丘東地区の全世帯に独自の取り組みである「安全カード」や防災グッズなどを配布。災害時要援護者支援にも取り組んできた。
「それぞれの強みうまく生かして」
今回の表彰を「知らないところで推薦されており、驚いた」と笑う大越さん。活動中は細部まで気を配りながら、相談者と同じ目線に立ち、笑顔で対応することを心がけてきた。「話してもらえるのは嬉しいこと」と大越さんはほほ笑む。
区会長になった当初は、男性が多くを占め、女性が少ない組織で意見を主張しづらいこともあった。大越さんは「『女性だからこうだ』ではなく、女性ならではの良さを生かせたら」と語った。
旭区・瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>