よこはま動物園ズーラシア(村田浩一園長)で9月20日から、スマートフォンアプリを用いた新サービス「one zoo」が開始された。KDDI(株)が開発したもので、全国的に動物園の来園者数が減少する中、アプリを活用して動物園の魅力を体感してもらい、来園するきっかけにつなげていく狙いだ。
新サービスの提供開始となった9月20日、同園で報道関係者を対象にした事業発表会が開催。KDDI(株)のライフデザイン事業企画本部・ビジネス統括部長の繁田光平さんが登壇し、プレゼンテーションを行った。
同社のコンセプトである「通信とライフデザインの融合」をテーマに、動物園と利用者がつながるコンテンツを提供する同サービス。利用者は園外から無料で全国の動物園で撮影・配信された動画を楽しめ、園内ではオリジナルマップやスタンプラリー、音声ガイドの機能を活用できる。アプリのダウンロードは現在、iPhoneなどのiOSのみ可能で、Androidは今後対応予定。
同社がアプリの開発を検討し始めたのは約3年前。来園者数の減少とそれに伴う閉園数の増加、経営する自治体の財政難、希少動物の規制など、全国各地の動物園が多くの課題を抱えることを繁田さんは知り、「命の尊さを学ぶ場所が危ないと感じた」と話す。
全国3園で利用開始
同サービスには今回、ズーラシアのほかに旭山動物園(北海道)と天王寺動物園(大阪府)の2園も参画。発表会には3園から園長と獣医師も登壇し、新サービスへの期待を語った。ズーラシアの村田園長は「動物園が持つ底知れない魅力を新サービスで発信できたら。教育など社会貢献につながることも期待したい」と話した。今後、同サービスは他園でも導入される計画。また、有料サービスの提供も準備されている。利用料の一部は全国の公立動物園に寄付され、飼育や繁殖の研究、園の整備などに役立てられるという。
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