文化財を火災などの災害から守る防災訓練が1月24日、上川井町の長源寺で旭消防署と旭消防団の合同で実施された。
同訓練は1月26日の「文化財防火デー」を中心に全市的に実施。1949年1月26日に奈良県にある世界最古の木造建造物「法隆寺」の金堂が焼損したことに基づき、55年から行われている。長源寺には、室町時代から受け継がれる本尊の大日如来坐像が横浜市指定有形文化財として保管されている。
訓練には、消防関係者25人が参加。本堂から出火し、寺院関係者が初期消火を試みるも鎮火しなかったため、消防署と消防団が連携して消火活動を行うという想定で進められた。送水は駐車場から可搬式ポンプで行い、「放水開始」の合図で署員と団員が本堂に向かって一斉に放水。消火を確認後、本堂から逃げ遅れた要救助者の救出と文化財の搬出を行い、訓練は終了した。
同寺の新居宝寿住職は「いざという時の安心につながった」と消防関係者に話した。旭署の山口治彦警防担当課長は「貴重な文化財を守るための訓練。区内の昨年の火災件数は過去最少だったが、普段から燃やさせない意識を大切にし、地域ぐるみで防火体制の確立を」と伝えていた。
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