「中学生と赤ちゃんのふれあい交流会」を始めた南希望が丘中学校の養護教諭 土田 直美さん 横浜市内在住
命の重み 触れる機会に
○…南希望が丘中学校で2月20日、3年生を対象に実施する「中学生と赤ちゃんのふれあい交流会」。2013年度から始まり毎年恒例となり、6年目を迎えた。助産師のサポートも受け、生徒たちは赤ちゃんの抱っこやおむつ交換、妊婦体験まで挑戦。「生徒たちは始まる前は緊張しているけれど、赤ちゃんと触れ合うと、すごく良い顔になる」。生徒たちの表情を見て「始めて良かった」と心底感じるという。
○…17歳から4歳まで、5人の子どもを育てる母親でもある。交流会を始めたきっかけは、自身の経験からだった。「母にとって出産はすごい仕事。伝えることは必ず子どもたちの役に立つ」と当時の校長に強く働きかけ、賛同を得た。「思春期の真っただ中で義務教育が終わる節目こそ、”生教育”の集大成として、命の大切さや重みに気付いてほしい」。区や地域の子育て応援グループ「K.K.ネットの会」の協力も得て、徐々に地域に浸透。参加する地域の母子は、定員を超えるほどに広まってきた。
○…高校時代の養護教諭に勧められ、自身も志すように。生徒の母親にも寄り添う仕事は「悩みを理解しきれていないときもあり、荷の重さを痛感したこともあった」と振り返る。だが最近は「子育ての経験が生かされて、お母さんの悩みが切実に分かる。楽しいと思える」と微笑む。モットーは「最後まで子どもの味方でいること」だ。
○…「取り柄は子どもをいっぱい育てていることかな」と明るく笑う。育児と仕事で日々慌ただしいが、「職場の理解と協力で頑張れる」と感謝。目標は養護教諭を務めあげ、働く母親たちをサポートすることだ。「若い世代に還元していくことで、感謝を返せたら」。縁の下の母親パワーで、周囲を盛り上げていく。
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