教育水田サポーターの代表を務める 佐藤 智太郎さん 万騎が原在住 76歳
児童の稲作 仲間と支える
○…万騎が原小学校、南本宿小学校が授業で取り組む稲作を支援する組織「教育水田サポーター」。代表として仲間をまとめ、学校との連絡窓口なども担う。「米ができる過程を体験して、命や食の大切さを知ってほしい」という思いを胸に、児童らが安全に作業できるように活動をサポートする。
○…南本宿の生まれで、農家の出身。教育水田があるこども自然公園の大池は遊び場で、仲間と一緒によく泳いでいた。約30年続く2校の教育水田での活動に初めて携わったのは5年前。仕事の合間を縫って田んぼに入ると、授業の重要性を感じた一方で、児童を指導する水田指導員の高齢化などの課題も感じた。「情操教育にもいい機会。少しでも続けるため、何かの形で手伝わせていただけないか」。地域で声をかけると、農家出身者をはじめ自治会や地区社会福祉協議、青少年指導員などで活躍する仲間たちがすぐに賛同し、水田サポーターを結成。今年で4年目を迎え、指導員や教諭、保護者らを支えてきた。
○…仕事では万騎が原の不動産会社・宝興産を設立。創業当初は自宅から始まり、地域に密着した営業を続けて37年目を迎える。今では息子が社長を務め「皆さんの大切な財産を守っていく。そのためには会社も守っていかないと」と協力して職務に励む。その一方で連合自治会や社会福祉協議会でも活躍。父、息子と3代にわたってPTA会長も務め、地域活動にも積極的に貢献している。
○…ボランティアとして取り組む水田サポーターだが、日頃の活動ができるのも仲間がいるからこそ。「今まで皆勤で参加する仲間もいて本当にありがたい。地域の宝である子どもたちのためにできるだけ続けていきたい」。仲間と力を合わせ、児童らへ食の大切さなどを伝えていく。
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