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旭区版 公開:2020年1月1日 エリアトップへ

「新たな変化を区の成長に」 下田旭区長 インタビュー

社会

公開:2020年1月1日

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思いを語る下田区長
思いを語る下田区長

 本紙では、昨年の振り返りや現状と課題などについて、下田康晴区長に新春インタビューを実施。下田区長は、旭区誕生50周年記念事業や相鉄・JR直通線など、旭区が変化の時期を迎えていることに触れ、旭区についての思いなどを語った。

(聞き手/本紙・渡部賢)

 --2019年を振り返り、印象に残る出来事などを教えてください

 「3つ挙げさせていただきます。まず1つ目は、旭区が誕生50周年を迎えたことです。多くの方々のご尽力・ご支援があり、2年にわたり様々な記念事業が展開されました。事業実施にあたっては、地域の皆様の旭区への誇りと愛着を感じました。例えば、記念誌作成では、各地点の撮影に最適な時期や時間、天気を考えた上で、何度も撮り直しや校正を重ねられたり、流鏑馬祭では、台風が直前に通過し時間のない中で、懸命に会場の復旧に当たり、成功にこぎつけられました。その一つひとつに、『旭区への恩返しをしたい』『旭区をよくしていきたい』という強い思いがこもっており、大変心強くありがたく感じておりました。改めて感謝申し上げたいと思います。また、記念式典では、旭区の発展を支えてくださった功労者の方々に対し、御参列の皆様と一緒に感謝を申し上げることができました。記念事業を通じて、再認識した旭区の財産・魅力、区民の皆様の思いやつながりは、間違いなく未来への原動力になっていきます。2つ目は、11月30日に相鉄・JR直通線が開業したことです。私も通勤時に毎日利用しますが、大宮行きの電車が入線したときには、都心直通をつくづく実感しました。利便性が向上したことで、通勤・通学がしやすくなり、旭区へのお引越しを検討される方も出てきているとの話も聞いており、変化が間違いなく起きています。この変化を旭区のさらなる成長につなげていきたいという思いです。最後に、台風15号、19号の被害にも触れないわけにはいきません。関東地方を中心に大きな被害をもたらしました。15号の1カ月後に襲った19号では、通過前から、区民の皆様のご心配の声をお聞きし、風水害対応としては初めて自主避難者を受け入れる施設を開設しました。いざ災害が起きれば、家屋被害や停電が発生するとともに、公共交通機関などが大きな影響を受けることを認識して、自助・共助・公助、それぞれができることを日頃からしっかり備えておくことが大切であると改めて実感しました」

 --今年度取り組んでいる事業の進ちょく状況などを教えてください

 「4つ挙げさせていただきます。1つ目は、旭区誕生50周年記念事業です。旭区誕生50周年記念事業実行委員会の皆様を中心に、この間活発な議論が行われ、また予想を大きく上回るご協賛・ご協力を多くの方々からいただいたおかげで、大変充実したものになっています。事業の記録を旭区ホームページで特集していますので、ぜひご覧ください。そして、記念事業は3月まで続きます。今月25日には、旭ズーラシア駅伝が開催されます」

「選ばれ続ける街 目指す」区長インタビュー続き

 「50周年を記念して、オリンピックメダリストのエリック・ワイナイナさんをゲストランナーにお迎えし、特別に個人の区間賞も設けるなど、例年以上の熱戦が期待されます。また今後、50周年の記念展示イベントも開催する予定ですので、お楽しみにしてください。刊行物としては、あさひくん絵本と記念誌が発行されました。どちらも大変好評でして、あさひくん絵本の予約販売はすぐに売り切れになりました。保育園にお届けに行きましたが、子どもたちからも大歓迎を受けました。旭図書館、地域子育て支援拠点、地区センターなどでご覧いただけますので、かわいいイラストとともに楽しんでください。記念誌は区役所売店やサンハートで2月まで販売していますので、ぜひお手に取ってご覧いただければと思います。2つ目は、国際園芸博覧会招致の推進です。開催が実現すれば、旭区は瀬谷区とともに地元区となります。区民の皆様とともに、開催を後押しするため、今年度、秋の里山ガーデンフェスタにおいて、特設のフォトスポットを設置しました。多くの来場者が笑顔で写真におさまる様子を見て、花と緑に包まれた環境の素晴らしさをさらにPRしていきたいと思いました。今後も機運醸成に努め、開催に向けて取り組んでいきます。国際園芸博覧会の開催を契機に、旧上瀬谷通信施設のまちづくりが推進されることを期待しています。3つ目は、多様なパートナーシップによるチャレンジです。旭区では、複合化した地域課題の解決に向け、SDGsの視点で各地域様々な取り組みが行われています。例えば、若葉台地区では、スマートフォンのアプリで予約ができるオンデマンドバスの実証実験が、民間の基金を獲得し行われています。今月からは、ひとつ段階を上げて、有償化に向けた実証実験が行われる予定です。左近山地区では、地域とアーティストが連携し、まち中にアートを取り入れた地域活性化プログラムが10月にスタートし、11月30日には、大規模なアートフェスティバルが行われました。これらの取り組みを紹介したタブロイド紙を作り、区内各駅のPRボックスに配架していますのでぜひご覧ください。今後も旭区で展開されるチャレンジに注目してください。最後に、第4期地域福祉保健計画『きらっとあさひプラン』策定に向けた動きを紹介します。現在、令和3年度から運用を開始する第4期計画の策定に向け、地域・関係団体の皆様と議論を重ねています。誰もが地域で安心して自分らしく暮らしていくために、何ができるか、どう取り組んでいくかを区全体の計画及び19地区毎の計画にまとめ、令和3年度から5年間かけて推進していく予定です。第4期の計画の策定・推進にあたっても、多様なパートナーシップが重要になると考えています。区民の皆様の思いがしっかりと反映された計画となるよう取り組んでまいります」

 --最後に区民に向けたメッセージをお願いします

 「旭区は、50年を経た今、新しい変化の時期を迎えています。この変化を旭区のさらなる成長へのチャンスと捉え、区民の皆様をはじめ、多様なパートナーと連携しながら、『選ばれ続けるまち』を目指して取り組んでまいります。次の50年に向けた歩みを共に進めてまいりましょう。本年もどうぞよろしくお願いいたします」

「旭区誕生50周年」で作成した刊行物を手にする下田区長
「旭区誕生50周年」で作成した刊行物を手にする下田区長

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