四季美台・今川町地区を走るコミュニティバス「四季めぐり号」。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で運休していたが、6月から運行を再開した。1年間の実証運行を経て本格運行に移ったが、現状ではダイヤ改正などはなく、今まで通りの運行となっている。
同地区は既存のバス便の停留所から距離がある上、急な坂道が多く道路幅員が狭いことから、外出の際に苦労する高齢者らが多いとされている。
四季めぐり号はこういった地域課題を解決しようと、市の支援を受けて地域主体で生活に密着した地域交通の導入に向けて取り組む「横浜市地域交通サポート事業」として、2012年4月から運行が始まった。採算性などの問題から18年10月に一度廃止となったが、昨年6月からは現在のヒノデ第一交通(株)が事業者となり、再び実証運行をスタート。現在は平日の午前9時台から午後6時台まで、一日12便運行している。
計画にコロナ影響
当初は1年間の実証運行の後、今年6月からダイヤ改正や停留所の増設と合わせて本格運行に移行することが計画されていた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で5月1日から終日運休となり、1カ月の運休を経て6月1日から運行を再開。制度上は本格運行に移ったが、今のところダイヤ改正などは行わず、これまで通りの運行となっている。
四季めぐり号の検討委員会で委員長を務める旭中央地区連合町内会の遠藤章会長は「まだ今後の情勢は分からないが、今まで利用してくれていた方のためにも、まずは再開できてよかった」と心境を明かす。
地域の要望を形に
現状ではこれまでと変わらない形での運行となるが、検討委員会では地域住民らの要望を受けダイヤ改正や停留所の増設に向けて検討が続けられている。
市道路局によると、今後の社会情勢次第にはなるが、時期は9月を目途に検討中。新たに本村神明社(本村町)に停留所を1つ増やすことに加え、ダイヤ改正により一日の運行便を現在の12便から14便へ増やす方向で進められている。
遠藤会長は「現在は再開させて、様子を見ている段階。一人でも多くの方に利用してもらえるように、今後も要望などの検討を進めていく」と話している。
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